(二)-4

 そんな窓越しに、一台の軽ワゴン車が入ってきて、うちの玄関先までやってきて車を停めた。

 一体誰か。何の用事なのか。俺は立ち上がり、窓に近づいて見てみた。ワゴン車は真っ白でどこかの事業者が使っているもののようではあったけど、特に会社名などは入っていなかった。

 運転席からは紺色でナイロンのジャンパーにジーパン姿の女性が一人出てきた。

 女性は車のドアを閉めると、すぐにうちの玄関へやってきた。玄関の扉がガラガラと音を立てて開いた音とともに


(続く)

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