光と影・ふたつの太陽

美恋

第1話   空気

存在感とはなんでしょう


私にはそれが無いようです。


影山月美かげやまつきみ 16歳

趣味はお散歩と読書


高校生活がスタートして1ヶ月が過ぎようとしていた。


私には存在感が無く、まるで太陽の光を遮ってしまう新月のように目立たなく、空気みたいなわたしには、誰も興味を持ってくれないし誰も話しかけてくれたりしない。


しかし


時々声をかけてくる人もいる。


掃除当番 代わってくれませんか?


と、そんな時くらい。


特に友達もなく予定がない私には断る理由もないし、人の役に立てれば少しは存在している意味があるのかなと思い、「うん 」と言ってしまう。


と言っても、あえて目立つ様なことはしたくないし、目立ちたいとも思わない。

 

当たり障りのない空気の様に



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