鬱と私−1,とにかく死にたい

 金がつきてきて美味しいものも食べられない、なら死にたいと思うようになった。

 散歩しているとき、いつも時間は夜。月が出ていれば月を見ながら「あぁ、死ねたらこんなめんどうなことも考えなくてすむのに……」と毎日毎日思っていた。

 知らない道を歩いたときは迷子になってあとになっ時間を見たら4時間くらいはさまよっていた。

 そのときは「このままどこか遠くへ行けたら」そう思っていた。

 でもお金がないから遠くと言っても徒歩で行けるとこまでだからたかが知れていた。

 とにかく死にたいと頭の中はその言葉でいっぱいになった。


 働かずに親からもらったお金で毎日毎日マンガ喫茶に行って、6時くらいにマンガ喫茶出て電車に乗って(快速一駅10分)最寄りまで行ってそこから1,2時間くらい音楽聴きながら夜空見て死にたいって思いながら歩いて……。

 そんなとき交通事故にあった。自動車に轢かれた。このときの轢かれた瞬間は全く覚えていない。けど故意にやっていない。だけど死にたいと思っていたから故意に轢かれたんじゃないかと疑われた。

 どんなに言われても覚えてないし故意ではないと思う。もしかしたら死にたいって気持ちが自分の意志とは別にそっちに引っ張られた可能性はあるけど。

 実際、退院後も死にたいと強く思ってたときは本当に勝手に足が道路の方に行こうとしてた。

 事故に遭って顔と左足骨折。

 リハビリがとにかく痛くて痛くて余計に死にたくなった。

 狂ったように大きな声で死にたいって言ったり、どうして安楽死はだめなのかとかひたすら看護師の人とかに言って困らせてた。今思えば迷惑患者。

 で、精神科に移動。最初は閉鎖病棟で個室ではなく、6人部屋タイプだったからトイレは部屋になかった。

 そう簡単に死にたい気持ちはなくならないけど、前向きな気持ちを表明しないといつまで経っても出れないから、前向きでいる風かつ問題(奇声を出したり)しないようにして何ヶ月(二ヶ月くらい?)で一般病棟へ。


 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る