チート薬学4巻発売中!第953話 神vs魔神!
創造神と神様達が、地上に姿を現した。そして、その場所は総助と弦馬の目の前であった。
「これはこれは創造神様ではないですかぁ。神界の掟はよろしいのですかぁ?」
総助も弦馬も、全く驚く様子はなく、総助は創造神達を挑発するような言葉を述べる。
「ワシ達が来ることがわかっていたようじゃな。うぬ?神界の掟とはなんのことじゃ?あんなものはいつでも終わらせられるわい」
今までの創造神とは思えないような発言を平然とする。
「創造神様とあろうお人が人間のためだけに掟を破り下界に下りてくるとは笑えますねぇ。それ程までに、使徒が大事ですかぁ。ですが、ある意味こちらとしては願ったり叶ったりです」
総助は、創造神達がアレクを助けるために来たと思い込んでいた。そして、願ったり叶ったりと意味深な言葉を口にする。
「ふっふぉふぉふぉ、久々に笑ったわい。確かに使徒は良く育ったが、この世界を1からやり直そうと考えておるわい!どうじゃ?ここまで計画を練って滅びる気分はのぅ」
創造神は、天を向きながら甲高く大笑い出して抗うことが出来ない消滅を総助達はどう思うのかと面白そうな表情で見つめた。
「フフッ、私達が神の秘密を調べないとでも思いましたかぁ?リセットするには、下界に来なければならず、時間がかかるのですよねぇ。それに、力も完全ではなくなる......弦馬、そろそろ準備は整いましたかぁ?」
「お前の時間稼ぎに、あっさり乗ってくるとはな。準備を整えるには十分だった。じゃあ、俺の実験に付き合ってもらうか」
弦馬が、言い終わると、地面から這い出てくるように道化師達が大量に湧き出てきて創造神達を取り囲む。
「神様方、では私達は奥でお待ちしておりますので、死なずに辿り着いて下さい」
総助と弦馬は、振り返ると、そのまま闇に消えた。
「創造神様は、先にお進み下さい!ここは私達が相手をします。獣神と精霊神、創造神様の道を開けて下さい」
聡明神が、瞬時に計算をして道化師とどのように相対すればよいか答えを導き出した。そして、命令された獣神と精霊神は、神力を使い創造神が進む道を開ける。
「どうやら神力を食らっても立ち上がってくるようじゃのぅ。油断は禁物じゃぞい。ならば、ワシは先を急ぐとするかのぅ」
精霊神は、起き上がってきた道化師を再度倒すために、神力を纏わせたレイザービームのようなものを飛ばして道を開けた。そして、創造神は開けた道を進み総助と弦馬を追った。
「聡明神、ちゃんと倒す方法考えてるんでしょうね?どれだけ倒しても起き上がってくるわよ」
「こいつら、再生するぞ!頭を吹き飛ばしても意味がない。聡明神、どうすればいいんだ?」
精霊神と獣神は、片っ端から圧倒的な力で蹴散らしてはいるが、道化師はすぐ様立ち上がって神達にジリジリと迫りくる。
「倒すよりも時間を稼ぐことだけ考えて下さい。私達は、下界では神力も無限ではありません。創造神様が、あの弦馬を消滅さえしてくだされば、この者達も消えるでしょう。お二人は、それまで持ち堪えてください」
神様達の力を使えば半分以上はあっさり消滅させられるが、神力を全て使い果たしてしまうので、時間稼ぎをして創造神の勝利を待っことにした。
「魔神に負けている気がして嫌だけど仕方ないわね。にしても、下界は力が制限されて嫌だわ」
「本当に嫌気がさす。聡明神も、指示だけ出してないで時間稼ぎを手伝え」
「はいはい!精霊神も、さっき手より口が動いてたのは明白でしたけど、愛とは盲目ですね。私には効率が悪いとしか思えません」
精霊神は、文句を言って手が動いていないにも関わらず、獣神は同意だけで全く責める様子がない。逆に、作戦などを練っていた聡明神が責められたが、意に介すことなく聡明神は愛とは非効率な物だと分析し始めながら道化師へ攻撃するのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます