5.続編について

 実は、タウの初期構想や、それこそ執筆中に続編を想定していたわけではありませんでした。4章3節を書き終えてから、4章4節を書き始めるまでの間に脳内構想をしていて、「あれ?これ『こがね』につなげるには、空白の一年があるぞ?どうしよう。いっそ続編を入れて、『こがね』の冒頭にシームレスにつなげるか」と思いついてしまったのです。

 が、実はこれにはうっかりミスがありまして。4章3節を公開して数日の間に読まれた方には混乱を来たされたかもしれません。4章3節にあったとある一文を、書いて公開した後にすっかり忘れていてですね。該当部分は、あっくん備忘録の最後の辺り、3月と3月下旬の間です。初稿では「4月~翌3月 みふぎさんはまだ帰って来ない」とあったのですよ。つまり、続編を書かなくていいような配慮がなされていたんですが、それをすっかり忘れて続編構想を脳内で推し進めてしまったので、已むを得ず該当部分を削除して、続編を書くことに決めたわけです。でもこのうっかりのおかげで、もう少しだけあっくんの日常というか、KRE周りの土台部分が描けそうなので、これはこれでよかったかなと。

 なので、続編のあとの時間軸がちゃんと『こがね』になるように書くつもりでいます。

 続編のタイトルも決まっているので、ここでもう一度書きます。『タウ・デプス ぬばたまのたらちね』といいます。アニメやドラマに例えるなら、『タウ』がテレビシリーズで、『ぬばたま』が劇場版です。一昔前に流行った?「続きは劇場版で!」というアレと思っていただいて間違いないです。

 『ぬばたまのたらちね』がどんな意味なのか、古文をご存知ならすぐに意味がわかるかと思います。執筆前なのでここでは解説しません。

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