第48話 変態だっ!!
「全く、子供も子供。 お子ちゃま過ぎてため息が出てしまいそうです」
いや、さっきため息吐いたよね? とは流石に言えず私は出そうになった言葉を飲み込む。
「そうは言われても分からない事は分からないのでコレばかりはどうしようもないわね」
「全く、仕方がないですね。 この私がジュリアンナさんのために懇切丁寧に教えてあげましょう」
「よ、よろしくお願いします」
とりあえずニーナが言わんとしている事がいくら考えても分かりそうにないのでその事を言うと、ニーナが教えてくれるようである。
有り難いのか有り難くないのか、分かりづらいというか、ぶっちゃけどうでも良いので有り難くないのだが折角なのでここは素直に聞くことにする。
「いいですかジュリアンナさん。 この湯船は男女兼用だということは先ほど話しましたね?」
「はい。 それがどうしたというのかしら?」
「普通の女性ならばこれだけでピンとくるはずなんですがね。 普通であれば男女兼用だろうと何の意味も持ちません。 だって男性がそもそもいないので男女兼用ではあるものの女性しか使わないからです。 しかしこの別荘にあるこのお風呂場はどうでしょうか? そう、クロード様という男性がいるので言葉の意味の通りまさにここのお風呂場は男女兼用なのですっ!!」
「は、はぁ……。 ま、まぁそうですね。 それで、クロードも使ってるから文字通り男女兼用だからなんになるのかしら?」
そして麗華は『これでどうだっ!!』というような表情でドヤってくるのだが、私からすればそんな事分かりきっている事なので『それがどうしたというのか?』としか思わない。
「まったく、貴女という人は……性欲を、想像を、母性を、性欲を、感情を、本能を、性欲を、自分を、本心を、性欲に忠実になって考えてください。 さすればすぐに分かる事だというのに……」
え? ニーナさん、さっき性欲を四回言わなかったかしら?
「そして、そこまで考える事ができたのならば、クロード様が入った後のお風呂場に、合法的に入る事ができるという答えに辿り着いたはずです。 それはどういうことかと言うと、クロード様が入ったお湯に浸かることができ、それだけではなくクロード様のエキスが滲み出ているであろう湯船を
変態だっ!! 目の前で力説している女性はとんでもないド変態だったっ!!
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