第10話 上から見えないなら横から見ればいい

僧侶「勇者さま勇者さま!」


勇者「どうした僧侶よ」


僧侶「このダンジョンのワープされて飛ばされた部屋ですが、入口もなければ出口もありませんよ! この前みたいに壊す鍵も見当たりません。どうしましょう」


勇者「お前の目は節穴か」


僧侶「にゃ?」


勇者「確かに真上から見たら八方塞がりかもしれん。だが、真横から見たらアーチ状の扉があるではないか」


僧侶「えー」


勇者「むしろ何故上から見るのだ」


僧侶「それは、だってほら……プレイヤー……」


勇者「ほら、敵もいないみたいだし走るぞ」


僧侶「は、はいっ」

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