第28話
司令官は、提案を受け入れた。ガイアン達が、兵士に代わって暫く巡回する事となった。渋々、他にどうして良いか判らないからという空気はありありと、見て取れた。
「巡回の道筋や他にも色々、知っておくべき事も、有る筈…少なくとも当初は誰か兵士一人、一緒に来させて欲しい。我々を迎えに来た、バルキエール殿かな」
「しかし、その者に危険は…」
「その者を一人にする事は、絶対無い」
司令官はどうやら、他人から提案受けてそれを受け入れて行動する、のが得意で無い様だった。
問題を深く考えての反対、というよりもどんな意見、どんな考えも必然何かしら、負な要素は有るわけである。とにかくそれに、一度は触れずには済まないといった感じでであった。
しかし、そもそも力を貸して助けて欲しいと呼んで来た傭兵の意見、片っ端から否定していては何も、成り立たない訳である。怒って帰られても、マズかった。
こちらも渋々という空気出しつつ、兵士バルキエールが同行する事が、受け入れられた。
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