第13話


木ノ実さんには彼氏がいない。他の人は知らないし。直接頼むほかないですね。とにかく男子に教えてもらいましょう。


クラスの中を見渡し探していると、窓際で一人うつ伏せになって寝ている男子がいた。


あの子に聞いてみよう


「 あの すみません 起きてください 」


近くに行き、寝ている彼を起こそうとすると、誰かに肩を叩かれた。


トントン


「 あなた、彼の知り合い? 」


「 いいえ、知りませんが? 」


「 忠告しておくけど、彼には絡まないほうがいいと思うよ 」


「 なぜでしょう? 」


「 寝起きの彼マジやばいよ、メチャ不機嫌だから、こいつ不良だし… 」


「 ふりょう?…でも、私には時間がないのでこのまま進めます 」


「 あ、そ、どうなってもし~らない 」


忠告を押し切って彼を再度起こすことに…


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