第10話


いつものように洗面所で顔を洗っていると、鏡に映った自分を見てびっくり…


私……こんな顔してたんだ。


ふ~ん…


しばらく自分の顔を見続けたあと、魔除けのメイクをしてもらう為に祖母の部屋へ


「 バアヤ? いるの? 」


いつもなら白塗りをたっぷりした後、前髪をさげ完全に顔を隠す魔除けヘアスタイルにしてもらうのだが…


左手の薬指にはめたリングを見て昨日のことを思い出した。


私が…


魔女…


そうだ、今日からは魔除けメイクしなくていいって、確かバアヤがそう言ってたんだ。


でもスッキリしたな、髪を切ったせいもあり、昨日までとは比べようもないくらい世界が広がって見えた。




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