スティール&ラン ~行動に移そうとすると、必ず邪魔が入るのですが、なぜ邪魔が入るのか科学的に証明するのは難しいそうです・・・・・・が、それを壊すことは可能みたいだ~
幾星霜
死
あぁ・・・・・・
今日も実りの無い日が過ぎていくと思っていたのに・・・・・・
まさか、今日が俺の最後の日だったとは・・・ね。
俺は絶賛腹を裂かれ、血がドバドバ出ており、壁に寄りかかっている状態である。
あと虫の息でもあります。
はぁ、俺が生きてきたこの19年間はとてもじゃないが、良かったとは到底言えない日々だったよ。
短くも、とても長く感じた19年間。
何をやるにも上手くいかず、周りの人たちは俺を笑い、侮辱する。
覚醒者だとしても最低クラス。
しかも読めないスキル名持ち。
そりゃそうだよな・・・
でも、自分自身が悪いってことを分かってる。
人は他人のせいにしていれば気持ちが楽になる。
けれど、それじゃダメだって事も分かっているけど・・・
それに何度も抗おうともしたけど、力を持って生まれた者は、簡単に弱者を蹴散らす。
それはもぅ理不尽に・・・
やばい・・・・・・
意識が・・・遠のいて・・・い・・・く・・・
みんな・・・ごめんよ・・・
俺・・・何の力・・・にも・・・なれなか・・・・・・
『九瀏 雅人の死亡を確認』
『死亡が確認された事で、条件を満たしました。スキル【
『再起動を開始・・・・・失敗』
『再度、再起動を開始・・・・・失敗・・・本人による拒絶が強く、再起動が困難』
『九瀏 雅人の生きてきた過去をインストールし、アプローチを試みます』
『九瀏 雅人の残留思念の中で、もっとも大きな感情を読み込みます』
『もっとも大きな感情・・・後悔の念を検知・・・後悔の念でもっとも大きなモノを刺激し、再度アタックを試みます』
『成功・・・再起動に成功しました』
『破損した箇所を修復中・・・・・完全回復までおよそ―――』
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