予想外のオチの書き方 についての考察

 今更タイトル回収


 最近全然新しいオチが降りてこないので、苦し紛れに予想外のオチのパターンについて考察してみた。


 🌾短編限定です



 1:人外だった

 擬人化、暗喩表現でさも人であるかのように描写しておいて、実は人外だった。割とメジャー感。


 本来人間並みの知能を持っていない存在が複雑な思考をする描写は矛盾しているが、そこはファンタジーだの童話だのと言っとけば許される世界。


 人間として見るとかなり怖い描写をしておいて(バラバラにするとか叩き潰すとか)、「なんだ、人外だったのか」と思わせるホラードッキリもある


例)動物全般、壁、、太陽、食べ物、etc…



 2:人だった

 1の逆パターン。対象が人じゃないと最初に思わせる必要があるのが微妙に難しい所。一人称だと特に。


例)ドアが開いてるから勝手に散歩に行こう→監禁されている子供だった



3:死んでた

 幽霊オチ。メジャー過ぎて予想不可能でも「あーはいはい」と思われやすい。もう一工夫ほしい所。


 本人に自覚が有るか無いかでも途中の流れが変わってくる。



4:意味が分かると怖い

 ホラー以外でも良いが、書き易さではホラーがダントツ。意味が分かってもらえないと評価されないので、どこまで説明するかが難しい所。


5:現代日本じゃなかった

 先入観を利用するのは定石。SFオチにつなげやすいが、タグやジャンルに入れるとネタバレになってしまうのが難点。


6:別の結末

 誰もが知ってる物語を元に別のオチを用意する。大体パロディになりやすい


例)赤ずきんが実は訓練を積んだ暗殺者で、オオカミをあっさり返り討ちにする



7:暗喩オチ

 子供や動物を主人公にして、ありふれた物を別の何かで表現する。


 普段とは別の視点に立つ必要があり、慣れが要る割りに、「なーんだ〇〇の事か」で一蹴される可能性が高い。書き手と読み手両方を選ぶ。


例)ボール遊び楽しいな→人の頭だった



8:夢オチ

 タブーの代名詞とも言われるが、短編で、起きた後も何かしらの影響があればその限りではない。


例)夢の中で人を殺していて、起きたら手に血が付いた包丁が……



9:妄想オチ

 今まで描写していた出来事は、登場人物の妄想でした。


 夢オチと暗喩オチを組み合わせた物。何でも有りなだけに読者から共感を得ようと思ったら、よほど上手い表現と意外性が求められる。


 書くのは一番簡単だが、評価されるのは一番難しい。


例)【物語の登場人物】が動かしている【ゲームのキャラクター】の話だった。

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