なんでもないわ
大谷義一
別角度
花火って、少し怖い。
何なら、全て球がいいなんて思う。
人間が恣意的に感じている、危なっかしい法則に則った立体的な広がり方を全てで見せてほしい。そうやって、草原を撫でる風や金魚やチョコバナナや共にドラマチックを作り上げていってほしいと思っている。
でも、へんなやつもいるんだ。
ヒュルヒュル〜、と、毅然を身籠った音は、まるで井戸の中みたいな暗い夜空でぱっちりと目を開けた。恒星みたいな眼で簡単に照らしながら、夜と飽和するまでじっと、まるでアサガオ上のアマガエルみたいに毅然としてる。
僕はそいつの顔を覗き込もうとする。夜に溶けたあいつを見ようと首を捻る、なんたって、溶けてるんだから、そこにいるんだろう。
あいつとの追いかけっこのせいで、僕はあいつを見失ってた。あいつは僕よりもっと毅然としてて、周りはあいつよりもっと釈然としてた。あいつは出る幕を間違えたのか知らないけど、僕に向ける正面顔が恒星から現れた。
意味分かんないね、
こんなのを書いていきます。
こいつらより、俺の顔が一番釈然としてるよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます