第2話 変化

 朝、目を覚ますと夏美ちゃんから『おはよう!学校頑張ってね!』とDMがきていた。

『おはよう!夏美ちゃんも頑張ってね!』返信を済ませ登校した。

相変わらず授業は退屈でいつものように窓から空をぼんやりと眺める。

『どんな声をしてるんだろう?会ったらどんな雰囲気何だろう?どのくらいの身長なんだろう?』考え出したらきりがないくらい夏美ちゃんに対しての『どんな?』が溢れ出す。そんなことばかり考え授業を受け授業が終わっていた。

 下校中、『雄介!なんか今日ずっと嬉しそうだけど何かあった?』

急に後ろから肩を組みながら聞いてきた。幼馴染の隆太だ。

『別に何もないけど?』僕はとっさに隠した。

『絶対何かあったって!普段と違うのバレバレだぞ!』隆太は笑いながら何度も聞いてきた。面倒に感じた僕は隆太に事の全てを話した。

『いいなー、女の子とそんなに仲良くなれて』隆介は羨ましそうにしていた。

 その後隆太と別れ、家に帰り夏美ちゃんからDMが来ているか確認した。

『学校終って家着いた!』夏美ちゃんから20分ほど前に送られてきていた。

『僕も今ちょうど家に着いた!』すかさず返信する。

すると直ぐにメッセージが来た。

『お疲れさま!いきなりなんだけど、今日夜20:30くらいから電話しない?』

僕は突然のことで驚きもしたが、同時に嬉しかった。

『分かった!じゃあ20:30までに課題とか済ませておくね!』

『私も終わらせてくる!』

その後僕は嬉しさと緊張からなる胸の鼓動を感じながら机に向かった。

 夏美ちゃんとの電話が楽しみすぎて、中々課題に手がつかない。

『電話の時何を話そう?』

『そもそも夏美ちゃんはどんな声をしているのだろう?』

様々な考えが頭を駆け巡る。一時間で終わる課題を二時間かけて終えた。

ご飯を食べお風呂に入りすぐ寝れるように準備し部屋に戻った。そしていよいよ20:30や電話の時間がやってきた。

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