鉄魂ー声劇ト書きverー

@unita01

第1話「鎧袖一触の拳道越流!」

一本杉いっぽんすぎ いさむ

高1 16歳

正義感の強い明るいお調子者。

拳道越流師範代、龍虎の弟子。


二宮にのみや かえで

高1 17歳

常識人。龍虎の養子で勇と同級生。

そこそこ強い。

勇のブレーキ役で勇のことは出来の悪い弟だと思っている。


二宮 龍虎りゅうこ

41歳 未婚

拳道越流師範代。常に冷静で厳格。鬼龍とは兄弟弟子

ドタバタな弟子の勇のことはなんだかんだかわいいと思っている。

養子の楓は宝


三菱みつびし 秋光あきみつ

高1 17歳

勇と同じ学校に通う文武両道の優等生。

誰にでも人当たりがいいので学校でかなりモテている。

だが裏の顔は…?


四方田よもた 浩一こういち

高1 16歳

引っ込み思案な性格の転校生。

初日からぐいぐい接してくる勇のことは若干苦手


モブA、先生、拓郎(たくろう):


モブB、正樹(まさき):




勇♂:

楓♀:

龍虎♂:

秋光♂:

浩一♂(少年ボイス♀可):

モブ+先生+拓郎♂:

モブB+正樹♂:


フードの男:秋光の人


7人

♂:5-6 ♀:2-1

使用SE

SE:殴り(小)

SE:殴り(中)

SE:殴り(大)

SE:ボスッ(ものを投げるSE)

SE:ガラガラ(扉空ける)

SE:ギリギリ(締め上げるSE)


シーン0 ナレ&サブタイトル

浩一(ナレ)「これは僕が私立フロンティア高校に入学してからの怒涛どとうの物語です。」


勇「鉄魂(てっこん) 第1話「鎧袖一触がいしゅういっしょく拳道越流けんどうえつりゅう!」」


龍虎「拳道越流けんどうえつりゅう、それは数百年間続く古武術こぶじゅつ

殺さず殺されずを流儀とする技のすべては多種多様たしゅたようの武術を混同こんごうさせた

活人かつじんの拳である。」



シーン1 道場

勇「師匠!今日こそ免許皆伝めんきょかいでんだぜ!」


龍虎「御託ごたくはいい、早くかかってこい。」


勇「(かかっていく声)」


やや戦闘声


SE:殴り(小)

SE:殴り(中)

SE:殴り(小)


龍虎「甘い!」


SE:殴り(大)


勇「いっでぇ!」


龍虎「おい、いつも言ってるよな?大声を出して相手に向かうな、大振りをするな、格闘ゲームのキャラクターか?って……完全に伸びてるな。まったく……」


勇「……」


龍虎「楓!バケツに水いれてもってきてくれ!」


楓「え~!もう……今日から2学期だよお父さん!私だって準備が忙しいんだから勇なんてたたき起こせばいいじゃない!」


龍虎「む……おい! 勇、起きろ!」


勇「お、起きてるって……いてて……」


龍虎「まったく、武道家としてぜんの心がたりんのだ。」


勇「でも少し当たったろ!?3年も通ってりゃ強くなるもんだな!さすが一番弟子って褒めてもいいんだぜ!」


楓「何が一番弟子よ勇!バカなこといってないで早く着替えないとまた遅刻するでしょ!」


勇「ゲ!もうそんな時間か!?す、すぐいく!かえで!先いっててくれ!」


龍虎「はぁ~お前がもう少し落ち着いてくれれば……」


勇「いってきま~~~す!!!」


龍虎「まだまだ免許皆伝にはほど遠いな……む、傷……ふっ油断したかな。」



間 シーン2 学校



秋光「勇くん、楓ちゃん、おはよう。今日も遅刻ギリギリだね」


楓「秋光あきみつくん久しぶり!聞いてよ、また勇ったら時間を忘れてお父さんと組手してたんだから。お父さんもお父さんよね。」


勇「く~~朝飯……くいわすれた……そうだ、弁当を」


楓「なんで1時間目前に早弁しようとするの!」


勇「あっ!俺の弁当箱!」


秋光「まるでお母さんだね……」


楓「お母さんじゃない!!!」


秋光「あ!そういえば今日は転校生がくるみたいだよ。」


勇「ほう、転校生?女の子だよな?かわいい女の子だよな?そうなんだよな?」


秋光「ざ、残念ながら男の子だよ。」


楓「へぇ!かっこいいかな?」


勇「異性と見たら目の色変えちゃって!んもぉ~~~!いやら


楓、強かに勇の鳩尾に肘


SE:殴り(大)


勇「いでぇ!」


秋光「鋭すぎる肘……」


勇「あ~~~もう帰ろうかな今日!完全にやる気なくなったよ!」


先生「おいうるさいぞ一本杉。みんな座れ、今日は君たちに転校生を紹介する。」


勇「これが女の子だったら俺のバラ色生活がスタートだったのによ~~」


秋光「い、勇くん。先生睨んでるよ、あと二宮さんも……」


先生「おーい、四方田よもたくん、入りなさい。」


浩一「四方田です。四方田よもた浩一こういち……です、よろしくお願いします……」


先生「よし、じゃぁ~~四方田くんはあそこの空いてる席に座ってくれ。」


浩一「は、はい。」


やや間


勇「なぁんか暗いな!明るく楽しく元気よくいこうぜ浩一!俺は一本杉勇!で、こいつは俺の親友の勉強もできてスポーツ万能!女にもモテるニクいやつの秋光!2人そろって今後よろしく!」


秋光「よろしくね、浩一くん。」


楓「ちょっと勇!座りなさいって、四方田くん引いてるじゃない!」


浩一「よ、よろしくね……」


先生「四方田くんは両親のお仕事の都合で急遽きゅうきょこちらに引っ越してきたそうだ。緊張がほぐれるように皆仲良くしてやってくれ、それじゃHRはじめるぞ」


シーン3 路地裏


拓郎、正樹、タバコをふかしながらウンコすわり

拓郎のセリフがくるまで別にアドリブでダベってててもOK


拓郎「そういえば今日よぉ、俺のクラスに転校生が来たんだよ。」


正樹「お?女?」


拓郎「ちげぇんだよ、ヒョロッヒョロの男。」


正樹「んだよ。解散だよ解散」


拓郎「見ててムカつくしよ~お友達になってやろうと思うんだわ。」


正樹「はは~~ん、お友達、ね。いいじゃん、金もってそうなの?」


拓郎「キレ~~な制服にブランドの靴だったぜ、カバンもブランドものだよ。ありゃもってるね、ボンボンくんだよ」


正樹「じゃ、さっそく帰宅中の転校生クンとオトモダチになりにいくかぁ!」


シーン4 帰り道


浩一「はぁ……やっぱ気が重いよ。なんかテンションおかしい人いたし……行きたくないなぁ、学校……」


拓郎「やっほ~~!ヨ、モ、タクン!」


浩一「えっ、誰ですか……?」


拓郎「おいおい、同じクラスじゃねぇかよ、ツレないねぇ」


正樹「お前のオトモダチになりにきた優しい同級生のこと忘れないでくれるゥ?」


浩一「い、いや僕…別にお友達なんt


拓郎「おい、テメー俺たちの優しい好意をムダにするってのか?お?」


浩一「えっと、そういうわけじゃ……」


拓郎「じゃ、ほれ。(手を前に」


浩一「え?」


拓郎「オトモダチ料金だよ、最近あんだろ?そういうサービス」


浩一「い、いや……僕お金もってなくて……あはは」


正樹「うるせぇ……な!(おなかを殴る」


SE:殴る(中)


浩一「ぐっ……」


正樹「オウチにはあるんじゃねぇの?そんな綺麗な靴はいて金ないなんて言わせないぜ~」


拓郎「ほらぁ、こいつこういうヤツだからさ、はやく言うこと聞かないとつらいよ?あんま痛い目みたくないでしょ?」


浩一「う……う……」


正樹「オドオドしてんじゃねぇよ!」


正樹、浩一の顔面に一発

SE:殴り(大)


浩一「ぐあっ!」


楓「ちょっと!やめなさいよ!」


拓郎「二宮にのみやァ……」


楓「転校生さっそくいじめるなんてアンタたち本当暇ね!恥ずかしくないの?」


正樹「お優しいことだなテメェ、いつも一緒にいる彼氏はどうした?」


楓「彼氏じゃない!!!」


拓郎「道場の娘だからって調子のってたら痛い目みるぞてめぇ!」


楓「上等じゃない!どう痛い目みせてくれるのよ、かかってきなさいよ」


勇「あぁ、あぁ、女、子供虐めちゃって。そういうの、あんまり好きじゃねぇな」


拓郎「出たな馬鹿野郎」


正樹「一本杉……てめぇ何しにきやがった!」


勇「迷える子羊を救いに来た正義のヒーロー見参!」


拓郎「ばkk


楓「バカじゃないの!酔ってないでさっさと助けるなら助けなさいよ!」


拓郎「えぇ…」


勇「ったく、かわいくねぇやつだなぁ……浩一、バックもっててくれ!」


SE:ボスッ(ものを投げるSE)


浩一「うわ!」


正樹「一本杉てめぇ、俺らとヤりあうつもりならやめとけよ、女の前で恥かくだけだぜ」


勇「女なんてどこに」


楓、持っていたカバンで勇の顔を殴打

SE:殴り(小)


勇「いてて…へっ、お前ら4月にオレにこてんぱんにされたのにまだ懲りてねぇの?」


拓郎「ぐっ……」


正樹「こ、この野郎……」


勇「……」


拓郎「……」


正樹「……」


拓郎、正樹「「覚えてろ!」」


勇「平均点15なめるなよ!!!」


楓「なんでそんなイバれるの???」


勇「大丈夫か?浩一」


浩一「あ、うん……僕の名前覚えてたんだね……」


勇「当たり前だろ!だってお前暗いからよ!覚えやすいのなんの


楓、勇の鳩尾に膝蹴り

SE:殴り(大)


浩一「ひ、膝…」


楓「大丈夫?浩一くん、顔すごいれてるじゃない、そうだ。うちきなさいよ、治療ちりょうしたげる!」


浩一「いやわるいでs


勇「よーし!要救助者ようきゅうじょしゃ1人搬送!救急車はっしーん!」


浩一「うわああああああああああ」


楓「怪我人をゆするなーー!!!」


シーン5 道場


勇「師匠ー!!龍虎りゅうこ師匠ーー!!!!」


龍虎「ご近所迷惑だ、叫ぶなバカ者。っておいおい、その子ケガしてるじゃないか。なにがあったんだ?」


勇「いじめられっ子を華麗かれいに救う、正義のヒー


楓「クラスの馬鹿に殴られちゃったみたいで……顔が腫れてるの、冷やしてあげてお父さん。」


浩一「う……酔った……吐き気がすごい……」


龍虎「おい、君顔色が悪いな……大丈夫かい?」


楓「それは勇のせいね……」


龍虎「とりあえず手当だな。楓、氷嚢ひょうのうをもってきてくれ。」


浩一「す、すみません……」


勇「ったく、オドオドしてっからあんなのに目ぇつけられるんだよ、シュギョウがたんねーぞ浩一!」


楓「勇うるさい、はいお父さん氷嚢ひょうのうと塗り薬。」


龍虎「あぁ。」


龍虎「勇、楓、今日の分走ってこい、俺が浩一くんを看ておく。」


勇&楓「「は(ほ)ーい」」


龍虎「見かけない顔だね、転校生かな?」


浩一「は、はい……」


浩一「あいてて……」


龍虎「……諦めが張りついてるな。」


浩一「……え?」


龍虎「年寄りの戯言ざれごとだ。気にしなくてもいいが……諦めてしまうだけというのは簡単なことだ。」


浩一「……」


龍虎「自分の気持ちを自分で裏切ってはいけないよ。」


浩一「あ……あの…」


龍虎「さ、これで大丈夫だ。少し休んでいきなさい。」


シーン6 道場


勇「っふ~、走った走った!」


楓「はぁ……はぁ……アンタね……日に日に……速くなっててるじゃない……」


勇「あれ?師匠!浩一は?」


龍虎「帰宅したにきまってるだろう、二人に感謝してたぞ。」


龍虎「さ、少し休んだら今日も鍛錬たんれんだ。」


シーン7 帰路


浩一「自分の気持ちを自分で裏切らないって……無理だよ。自分の好きなことをしてる人たちはみんな強い人ばかりじゃないか……」

浩一「でも……僕にも……いや……でも……ってなんだアレ……」


SE:ギリギリ(締め上げるSE)


フードの男「オイオイ……こんなガタイして口だけだな」


不良B「す、すいません……勘弁してください……」


フードの男「あ?するわけねぇだろ、両腕おって二度とバカな真似できねぇようにしてやるよ」


不良B「ヒィィィイイ」


トドメをさそうとするフードの男に浩一は掴みかかる


浩一「も、もういいじゃないですか!!!」


フードの男「なんだ貴様……」


フードの男、浩一の顔をみて止まり、踵を返す。


浩一「ひっ……すみません……」


フードの男「ッチ……どいつもこいつも偽善者ばかりでイヤになるぜ……」


浩一「こ、こわかった……アレ……でもさっきの声どこかで……」


シーン8 次回予告


楓「次回予告!」


勇「は~~!転校生は女の子がよかったぜ!」


秋光「はは、勇君まだいってるの?」


勇「3学期に期待だな!」


楓「バカにつける薬、肘と膝、どっちで塗られたい?勇?」


浩一「さっきのフードの怖い人の声……絶対どこかできいたんだけどな……」


フードの男「余計な詮索せんさくはしないほうがいい。五体満足で卒業したければな……」


浩一「ひっ!」


勇「次回!厚貌深情こうぼうしんじょう優等生の裏の顔! 明日こそ免許皆伝だぜ!」

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