第39話 シンクロ
久々にシンクロした
半世紀近くなかったなぁ、
夢で、だけどw
最初の彼女の夢。
駅前で待ち合わせをしていたら
彼女は男友達?同僚?の車に乗ってきた。
その車はのろのろと私の立ってるところまで、私は何度か数メートル逃げる感じに。
そのたびにぼこぼこと殴りつけたが。結構凹むもんだな。薄い。でも新車?、軽に毛が生えたような小さい国産車。
日に焼けた、でき残ったイケメン、みたいなヤツ。ニタ顔が少しムカついた。
車が帰った後俺らはブラブラ歩き出し・・
なんとなく会話、、
ああ、そうか
終わりなんだな
いきなりなんかそう感じた
彼女は何もそのようなこと、示唆することさえ言っていない、全く。
でも、俺が今それに気づいたことに気づいている。
彼女は、俺が大学生時代に旅先で知り合った最初の彼女。
彼女は高校生だった。
そして今は二人共社会人。
「引越し先決めたの」彼女
「どこ?」俺
彼女は契約書を見せてきた。
この近くだ。会社にも通いやすいだろう。
「見に行く?」
「へ?入れるの?」
彼女は鍵を見せた。
最近風のアパート。
二階。
何もない部屋。
「泊まってみようか?!」
少し突拍子も無いことは何時もどおりな彼女。
飲食物を買いに行こう、となり、
途中、
「引越し祝いになんか買うよ」
と、家具や家電も売ってるでかいモール?へ歩く。
最初から、30分や1時間くらいは、ふたりでよく歩いたものだ。旅好き同士だからだろう。
ベッドと勉強机(資格とかとらないといけないらしい)など長持ちするものを、ほどほどに良いもので、と思った。
が、
「ふとんにする。部屋を広く使えるから。」
ああ、彼女らしい。
なので良いふとんにした。
全部後日配達。
飲食物はレストランでテイクアウトにしてもらって戻る。
その晩は。何もない部屋で
かつてないほどだった。
「電話するよ」
別れ際に彼女はそう言った。
電話してよ、だと、俺は我慢できなくなって電話してしまうだろう、と、判ってたのだろう。俺をよくわかってる。
「ああ」
ああ、待ってる、とは言えなかった。
んじゃ、
と
何時もどおり、なにげなく、わかれる。
昨日、会うまでまでは
自分の中では無意識に
このまま一生一緒にいるのだろう
と思うまでになっていた。それが自然なことなのだと。
なぜ?とは思わなかった。
その前に納得が先に来た。
そして、
「ああ、俺から巣立っていったんだな」
と感じた。
高校生からずっといままで付き合ってきた。
お互いはじめての恋人。
このまま夫婦になってもお互いにわかりやすいパートナーでやっていけたろう。穏やかな老人夫婦までいけたろう。容易想像付いてしまうほど。
あの男
彼女があんなのを選ぶわけがない、とも少し感じていた
彼女が「演技」を依頼し、うまく演じてくれたのかもしれない。だとしたら、とても良い者だろう。
でも、
うまくつかった的な感じもしないでもない
俺がわかりやすいように?
半身を失った喪失感は、徐々にくるだろう。
が、
一方で、
えたいの知れない開放感もくるだろう。
生きるも死ぬも自分のためだけでいい、という。
・・・・・もしかしたら
俺を
巣立たせた ?
自覚はないが、結構彼女に精神的に依存していたのかもしれないかもな
まぁ
理由は1つではないだろうし
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