2. 舞台、年表、世界情勢
世界観
人類滅亡後の近未来において唯一生き残った男の子が女性型戦闘用アンドロイドと旅をする。
異星人襲来、女性絶滅、男性同士の殺戮、人類滅亡といったテーマを扱うもののそれ自体を主題とせず、『人類』という名の業(カルマ)から解放された独りの男の子の純粋なる生の営みを描くものである。
基本的なストーリーの流れ
探求→発見→調査→戦闘→勝利→親交→探求...
の順に繰り返す。
物語の舞台
地球と似て非なる第三惑星アース(表記上は地球)。
そしてどことも知れない、いずこかの植民適正星。
惑星アースに起きた悲劇 時系列簡易版
科学の進歩により人類の寿命が150年に伸びる。
女性教の台頭と国教化。
宗教的制約により胎外生殖技術はいまだ発展せず。
相次ぐ女性運動により女性がいなくては成り立たない世界の成立。
女性にとって不快な虫類の人為的絶滅と遺伝子操作による個体数激減。
昆虫に似た生命体が宇宙から飛来。
全人類の全女性が殺害される。(虫の惨劇(インセクテッド・ジェノサイド))
世界人口が半分に減る。
残された人類が悲観して次々と女性の後を追い人口が更に半減する。
人類は次なる襲撃に備えるが二度目はなかった。
この時女性を模したエイリアン殲滅用アンドロイドが大量に製造され余る。
資源のほとんどを防衛に費やしたため女性を必要としない生殖技術の確立が遅れる。
虫のコスプレをした昆虫教徒の急増。
むしむし博士を国王とするむしむし王国の成立と急速な拡大。
生き残った男性の間で性病が流行。
冷凍卵子を巡って殺戮が繰り返される。
地下生活型人類(ミミズ族)、移動生活型人類(イナゴ族)、情死型人類(ホタル族)、短期享楽型人類(セミ族)などの出現。
国連加盟国が30まで減る。
世界人口が100万人を下回る。
お空へ種飛ばし計画の開始。
地球人類の滅亡。
各国情勢
J国
虫の惨劇以前の世界で最も女性活躍に成功した国。
惨劇当時は女性首相、最大派閥が女性のみの派閥、閣僚の8割が女性だったため、世界でも類を見ない政治空白を生んで、惨劇後の世界で主導国になる機を逸した。
憲法改正により立法の議決には女性議員の過半数の賛成が必要なため、惨劇後男性が性転換して法律上の新女性になるまでは立法が役目を果たせなかった。
ロボット先進国だが女性型戦闘用アンドロイドの製造には規制が多く、火器を撃たせられない、女性の意匠を崩すような変形機構を載せられない、などの制約により、他国製品に比べて戦闘能力が大いに劣っている。
それゆえ官製ロボットよりも篤志製の方が海外からの評価が高い。
C国
虫の惨劇により世界最大の犠牲者が出た国。
惨劇直前の世界においては革新的エネルギー資源を独占する世界一の工業国であり、国土を広げながら世界の統一を目指していた。
惨劇後、C国では諜報活動に従事する女性が多かったため、外交が衰退。
更に国内に抱えた貧困層を制御しきれず、各地で反政府活動が続発。エイリアン対策の軍備拡張と国内平定の板挟みに遭い、惨劇後の覇権を他国に譲る結果となった。
惨劇後は超軍事国家へと変わり、攻撃的な戦闘用アンドロイドにもその性格が表れている。
女性型戦闘用アンドロイドについて
虫の惨劇で人類女性だけが標的にされたため、次の襲撃を想定して、攻撃目標を人類男性から逸らすため、及びエイリアンの出現地点を人類生息域から離す囮とするため、女性と見紛う容姿が要求された。
装備はエイリアンの硬い外骨格を貫くための重火器を基本とし、もし破壊されても確実に数を減らせるように巻き添え自爆用の爆弾が搭載されているのが一般的である。
戦術的に火器で数を減らし最後の自爆で周囲を殲滅するため、戦闘用アンドロイドは1体で戦うのが基本である。反面、チーム戦術はろくにプログラミングされておらず、これは開発時点において次回襲撃までの焦りから時間が限られていたためである。
開発は各国の軍需企業、産業用ロボット製造業、工業系大学、加えて篤志による無償での開発も含まれていたため、分野を超えて非常に多彩でユニークな戦闘用アンドロイドが送り出された。特に篤志による開発においては愛する故人に容貌を似せたものが多く、これに自爆用の爆弾を着装する発破技師は例外なく涙したという。
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