神々は何をしている!

つきみなも

無能め!

僕は小さい頃は人付き合いが苦手で、よく一人で遊んでいた。

小さい頃から、全く得意なことはなかった。

かけっこでも順位は下辺り。縄跳びも反復横とびも跳び箱も苦手だった。

体を動かすのが苦手なら勉強を、しかし僕の無能な体はそれも許してくれなかった。

成績は低くて当たり前。宿題もまともにできず居残りは日常的。先生に必要以上にお世話になった。

僕は僕が嫌いだった。

頭の中に自分を思い浮かべて殴っていたぐらい嫌いだった。

そして今ここに文章として自分のダメなところばかりを書いていること、だめなところばかり見えていることも嫌いで腹立たしい。

中学もころはまだちょっと楽しかった。優しいみんなに囲まれていい日常を過ごしていた。

でも高校に上がってからすごく自分が無能と思うようになった。

入学してからダメなところをもう一度見せられることになったからだった。

何度もミスをして何度も自分を責めた結果、段々と諦めがついてきてしまった。

僕はこのうつ状態になってから今までわからなかったことが色々分かってきた。

このうつ状態は昔もよくあったのだが、不思議と相談したいとか解消したいとか思わなかった。でも高校生になってこれが「自殺したいと思えるように」とうつ状態を残しておく行動だと気づいた。

そして他にも、諦めたら楽になるけど夢も希望も目標も一気に失ってしまうことや、ストレス発散方法がないこと、想像以上に何もできないこと等、今までの謎の解消と新発見があった。

だけどすべて僕にとって悲報そのものだった。

劣等感でどんどんネガティブに悲観的になっていき、ポストアポカリプスに対する憧れが強くなり、自殺の方法を明確に考えるようになった。



神々は何をしている!この無能め!

神は人間を救う存在じゃなかったのか!

僕が苦しんでるのになんで助けてくれない!

もっと仕事をしろ!


神はやはり偶像なのか。こんな少年も無視するような神は務まらないと思う。

僕にはこれといった才能も地位も与えられなかった。それどころか茨の道を歩けと言われた。渡されたのはわらじのみ。僕の足はもうすでに血だらけで震えている。

それでも神は歩けと言うのだろうか。


ふざけるな!そう自分を創ったやつに言いたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

神々は何をしている! つきみなも @nekodaruma0218

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ