悪役貴族になったけど異常なくらい強かったので心入れ替えて無双する
有馬 雫
第1話 転生
異世界ラビリンス〜美女と迷宮は俺の物〜
通称 イセラビ
俺はこのゲームが超がつくほど好きだ。
どれくらいかと言うと、公式のキャラの設定は全て暗記しているほどにだ。(意味はあるか分からない)
まぁ、この一ヶ月間は寝食もまともにせずにやっていたから廃人とも言えるレベルだと思う。
そんな俺だが、何に対しても推しというものを作らない主義だった…
このゲームをするまでは
そもそも推しというものはそこにあるだけで我々は歓喜し、活動している事に感謝するような存在である。
そんな存在が俺に初めて出来た。
それがイセラビ屈指のイケメン ライル・フォン・バーミリオンだ。
この方はイセラビ内では悪役貴族という設定で主人公 ローグ・フォン・アレキサンドライト王子と攻略対象の恋愛を邪魔し、最後は罪を告発され辺境へ送られてしまうのだが、それでもかっこいい。
この方に俺は多分サラリーマン一ヶ月の給料は捧げた。
それくらい好きだった。
そう好きだったのだ…
まさか、転生したらそのキャラになるなんて思いもしねぇよ。
転生したら推しのキャラになりたいとか言う人も居るが、俺はそのタイプの人種じゃない。
推しは推しであるこそ推せるんだ。
自分がなったら推しではなくなる。
そう、たとえ何度も見た婚約者であるカーラ・フォン・ミズリーに婚約破棄を言うシーンでも何も感じない。
ただただカーラが可哀想だなということだけが…
待てよ…
もしかして、これからのライルの行動を変えればライルが安全な暮らしが出来る未来が来るのではないか!?
そう思うと、俺の中で熱く、何かが燃え出した。
これだ!俺がこの世界でやることは、
心を入れ替えて無双することだ!
と、婚約破棄を叩きつけたあとパーティーのステージど真ん中でガッツポーズを掲げるライルの姿があった。
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