隠しの才

どこまで行っても平凡です

道端で倒れてる人形が僕を見上げて「凡人」か

どさくさ紛れて非凡だ

喋るわけのない人形を抱く


平均

これは平和

あれは平穏

過ぎてくだけの退屈な日常

つかみ取れないそれ以上のハイスペック男子

乗り越えて

耐えて

淡々と過ぎ行く日常

それだけで僕は生きていける


隠しの才

僕にはないか

どこかの襖から空気が漏れだして

どこか突出した突起を探している

平凡です



平然

平坦な道

反応すらしない

喋る人形見てもこれは夢の中だ

抱きしめて登下校するもうこれ平凡じゃねぇ

変人気取って

平凡無視して

淡々と流れゆく日常

変わらないな ただただ平凡なだけだった


隠しの才

突然のことはびっくりして

どこかの瓶の蓋は破裂してます

瓶を壊した賠償額はいったい

どれくらいでしよう?


隠しの才

やりすぎてしまった賠償金

平凡抜け出してある意味非凡だ

もっとちょうだい もっと もっと

なんて言ってたバカみたい

喋る人形ほっておいて

やっぱり平凡が1番だ

でもやっぱりハイスペック男子には敵わない

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