孤独のバリスタへの応援コメント
なるほど、「文明が滅んだ後にたった一台動き続けるロボット」みたいな構造なわけですね。
たったひとりでも、至高の一杯を淹れるために動き続ける……このストイックさが機械的ではあるんですが、彼の持つ仕事人の矜持がどうしようもなく人間的で熱いです。
経験と拘りによって生み出された仕事の結果。物悲しさより、強さと美しさを感じました。面白かったです!
作者からの返信
いらっしゃいませ~。
読んでいただいてありがとうございます!
労働力がすべて機械に取って代わられていく世界の話ですね。
繰り返されるタスクをただのルーチンワークとしてしまえば、もはやそこに人間の手が介在する余地はなくなるでしょうね。もちろん、その方がいいものもあるでしょうけど、やはり人の手による仕事は機械にはない良さがあるはずです。特に人の口を預かるような仕事には。
孤独のバリスタへの応援コメント
「シコ娘」での文章のリズムが個人的にはとても心地よかったので、他の作品も読ませていただこうとやって参りました。
以下、記述にネタバレあり
正直、最後の行がページの端に見える頃まで延々と続く薀蓄に、まあこういう描写を徹底的に突き詰めた作品と受け止めるべきなのだろうなと半ば賛嘆、半ば割り切りで読み終えようとしたその直前の、まさかのちゃぶ台返しですね。今までやたらと所信表明みたいに己の心の裡を語っていたことも、延々と人の手でいかにカプチーノを淹れるかというその方法を細密に語ってきたことさえ、一気に重みを持ってきます。
私自身は、まさにこういうSFが読みたい、もっと読ませろっと日頃駄々をこねている人間ですので 笑、この不意打ちの入れ方ともども、結構直球でドストライクが入った感じです。人間讃歌とも切実なアイロニーとも冷徹なAI論とも読める、エスプリに溢れた作品だと思います。
それにしてもこのエスプレッソに関する知見の量は尋常ではないですね。この作品とエスプレッソマシンがあれば、とりあえず誰でも明日から開店できそうです w。
作者からの返信
お読み下さりありがとうございます!
おっしゃる通りで、マニアックなうんちくを自分の文体で書き連ねるというコンセプトの元で書き上げた短編です。そこは自己満足的な側面が強いですが、その分、書いている間は楽しかったですよ。
もちろん、話のオチもつけましたので、そこを評価していただけたのは光栄です。
それにしても、湾多珠巳さんコメントめちゃくちゃお上手ですね……。これだけの感想をサラリと書けたなら、僕ももっと皆さんの作品にコメント残せるのに……。