その一言が言えなかった娘が言えるようになった話
いやあ、寒いですね。本格的な雪はまだ見ておりませんが、時雨ていてすごく寒いです。少しずつ寒くなってくれれば、からだも慣れてくるのでしょうけれども。今年は秋が短かったせいなのか。うんと寒く感じるのかなあ。大きな丸ストーブを出すかもしれません。珍しく。
さて。うちの受験生。ここのところ、友達のいざこざに巻き込まれております。なんでこう、巻き込まれるんだか。本当、この三年間、自分のことではないというのに、いろいろなことに巻き込まれる子でした。
今回は、仲良くしている子がSNSで別の子の悪口を書いていたというのが、どこからか漏れた、ということに端を発するようです。仮に、悪口を書いていた友人をAちゃんとしましょう。
Aちゃんは、娘がくっついたり離れたりする関係性の子です。娘曰く、気分屋で、機嫌がいいときはくっつき、機嫌が悪いときは離れるという距離感だったみたい。そのAちゃんのアカウントがみんなにひろまってしまったというのです。真っ先に疑われたのがうちの子でした。
けれど、うちの子はそんなことはしていません。実は別な子が広めているのを知っているというのです。「おら、どーしたらいいんだ」って困っていました。なので、「私を疑うなんてひどい」って言ってやれと言いました。
うちの受験生は、ともかく内気で、心の内を人にぶつけられません。「そんなこと言えない」って随分と悩んでいたようですけれども、なんとか説得をして、背中を押しました。で、結局は「私のこと疑うの? ならいいよ」ってメールで送ってやったみたいです。すると私の予測通り、Aちゃんは「そんなことないよ。疑ってないよ。ごめん」って返答が。
ほらみろ。自分の気持ちを他人に伝えたって、どうってことないんだって話してやりましたところ、ちょっと自信がついたのでしょう。にこにこになった娘でした。
その数日後。とある授業でグループを作る際、「やりたくない」という子の面倒をみて欲しいと先生に頼まれたようです。彼女曰く、「もう受験近いから、やりたくない子とはヤダ。成績下げたくない」っていうんです。けれども、先生が娘に頼むんです。「あなたなら大丈夫って信頼してくれているんじゃない?」という話をして、なんとかそのグループで活動するということで落ち着いたんです。
けれど。人は変わらないわけで。結局は一緒のグループになっても、発言してくれないので、なにも決まらないとのこと。今までの娘でしたら、このまま我慢したんでしょうが。なんと。先生に直談判に行ったようです。先生も娘の気持ちを理解してくれたようで、「残念だけど、他のグループに移ってもいいです」と言ってくれたみたい。
いやあ、なんか大人になった感じがします。今まで、本当になんにも言えなかった人なのにね。受験で気持ちに余裕がないのでしょうか。もう人のことをかまっていられない状況になったからでしょうか。いずれにせよ、自分の意見をきちんと人に伝えられるようになってくれて、母はとてもうれしいです。
これから高校生になったら、モンスターみたいな同級生がたくさんいます。中学校って世界が狭いですからね。少しはたくましくなってもらわないと。生きていけませんから。
で、結局はAちゃんですが。うちの娘の悪口まで書き始めまして。昨日、とうとう絶交したようです。面倒で構っていられないって。勉強したほうがいいって言っていました。いいんじゃない? 自分を大事にしてくれない人とは付き合わないほうがいいですもん。これも勉強のうち。
いや、受験生なのに大変ですね。受験の時期だから、こういうことが起きるのでしょうか? みんなストレスフルだもんね。でも、こんなことに労力かけるなら、みんな勉強しろよって思います。私のころもいろいろあったのかな? 忘れちゃったな。忘れちゃうくらいなので、大したことはなかったのかもしれませんね。みなさんにもありましたか? そんな中学時代。
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