アオハルの思い出
昨日はおいらの転倒エピソードにたくさんのコメント、ありがとうございました。いや、コメント欄のほうがすごすぎて、「ああ、自分のは大したことじゃないな」って勇気づけられております。ありがとうございます。
今朝は目の周りが青くなってきました。DV受けたみたいじゃないか。明日から仕事なのに、化粧もできないし。傷があってね。不安です。
そんな中、ボーイミーツボーイの新作をアップしました。今度はこちらを書かなくちゃいけないので、ルビー小説大賞の「七の女王」はちょっと駆け足で完結させたいと思います。
今書いている七の女王ですが、男子高校生の部活アオハルものです。これ書いていると、自分の高校時代を思い出して、なんだか甘酸っぱい感じ。
当時、田舎に住んでいるおいらのところでは、県立高校はそのほとんどが男子校か女子校だったんですよね。おいらはちなみに女子高の私立でしたけど。
中学校時代に吹奏楽で青春していたおいらは、高校でも吹部に入りたかったんですが、なんと、高校はマーチングしかなかった! 運動音痴のおいらにマーチングができるわけがない。けれど、部活は入らなくちゃいけない。ということで選んだのが合唱部でした。合唱も好きだったからね。
で入部してすぐの5月。ちょうどおいらが通っていた学校のある市が中心になって、高校文化祭の開会式が行われることになったんです。高校文化祭っていうのは、まあ、いわゆる運動部で言うと高体連みたいなやつ? 文化部の高体連みたいなやつ。その開会式です。
市内にある高校の合唱部と、管弦楽、吹奏楽部、それからダンス部とかが集まっての開会式。管楽器の演奏するカルミナブラーナに合わせて、ダンス部が演技したり、合唱部全員で大地讃頌歌ったりね。それはそれはものすごいお祭りです。
当時は子供もいっぱいいて。合唱部なんていうと、どこの学校も50人越えしていましたから。数百人の大合唱です。伴奏はおいらの学校でピアノを専攻していて主席の美人な先輩。そして指揮は隣の男子校の学生指揮長の先輩。
いやあ。おいら、その時。マジで本気の初恋をしたわけです。隣の男子校の先輩にね。高校1年生からみたら、3年生って大人びて見えて。しかも、数百人の生徒をまとめて指揮する先輩は、滅茶苦茶キラキラして、王子様みたいに見えた!
まあ友人からすると「あんたの趣味、変わってるね」って言われましたけど。おいらには王子様だったわけです。で、そこからは部活動もバラ色です。大会に行く度に、先輩の追っかけしてさ。定期演奏会にまで押しかけて、先輩の家電の番号を聞くという。あ、当時はスマホないからね。ポケベル時代ですよ(笑)。案外積極的。
終いには、バレンタインの時期に、大雪の中呼び出してチョコを渡すという暴挙。
ってここまで書いたら、成就したのだろうって思われるかも知れないんですけど。自分に自信がなさ過ぎた。当時のおいらは、おしゃれじゃなくて、ちんちくりんで、ちょっと小太りで、全然自分に自信がなくてね。チョコ渡したのに、告白もせずに、帰ってきてしまったのです。
なので、結局は、この恋は中途半端に終わったわけです。当時は個人情報なんて適当だったからね。県内の大学の合格者とかって名前が新聞に出ていたわけですよ。で、先輩が進学した大学も把握していて、文化祭にもこっそり行きました。けど、結局は話もできずに終了ー。
で今に至るです。大人になってみて考えてみると、あの時。大雪なのに、わざわざ自転車でチョコを受け取りに来てくれた先輩です。押したら、いい結果になっていたのかしら。それとも、優しい人でしたから、わけわかんない年下の女を放っておけなくて付き合ってくれていたのかしら。今となっては、彼の心中はわかりませんね。
そんな初恋を思い出す作品です。あの時に仕入れたパンフレット、男子高校生の生態を元に書いているのが「七の女王」。先輩もトップのリーダーでしたが、カウンターテナーも歌っていましたね。
今はどこの学校も共学化になってしまって。男声合唱を聞くことができるのは社会人団ばかりです。なんだかファンとしては寂しい限り。男声合唱ってさ。すっごくいいです。荒ぶる曲もあり、しっとりする曲もあり。心にぐっときます。女声合唱の美しさとはまた違ったよさがね。
自分も歌いたいってずっと思っていましたね。今度生まれてくる時は男がいいなって。男声合唱できるからね!
変わったお名前の先輩だったからね。実は今でもどこで働いているか知っています笑。とある行政です。だから、今時期、新聞に異動人事が出ると、つい見ちゃいますよね。ストーカーだね。本当。でも恋する乙女は誰だってストーカーでしょう? え、違う? いや。悪いことしたり、付き纏ったりはしませんよ。ただたまに思い出しては、懐かしい気持ちに浸りたいだけなのです。
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