　急にすっごく寒いですね。今朝は10度を切りました。もう布団から出られない季節になっています。それなのに、文化祭目前。毎朝、朝練に向かう娘に合わせると早起きをしなくちゃいけないという現実。うむむ。切ないです。

　今週は、夜の会合が初っ端にあって、週初めから電池切れです。充電する間もなく、新し一日が始まるし。一日24時間は足りない。このままじゃ、ゲームしたり、寝たりする時間がとれないじゃないかーって思います。

　その会合でね。とってもイヤーな話を聞いたんですよ。法制度の仕組みの穴をついて金儲けしている輩の話です。介護業界って、あの手のこの手で金儲けをしようって参入してくる民間企業が年々増加しています。

　わかります。世の中は金で回っているって。善意でどうこうなる世界ではないんです。ですが、民間企業のほうが、手厚くサービスを提供してくれる事例も多くて、それはそれでいい傾向なんだと思ってみています。

　昔から介護や福祉を手掛けているところって、ノウハウが未熟で、気持ちだけで支援しているところもあって、驚きの連続なんです。職員さんが、自宅を訪問する時はジャージ。嘘でしょうって最初は思いました。お客様の家を訪問するのに、ジャージってね。失礼極まりないって思っていました。直接支援する人ならわかりますが、書類の説明に来る人までジャージなんですよ。普通の業界じゃ、ありえませんよね。

　それから、私が驚いたのは、利用者さんの名前を平気で下の名前で呼ぶんです。苗字じゃないっていう。確かに同じ苗字の人もたくさんいることでしょう。家族の中で話しをする時は、全員が「雪さん」になっちゃうわけですから、そういう時は、本人さんにお断りをしてから、下の名前で呼ばせてもらっています。

　なのにね。初対面なのに、確認もしないで「うさこさん」って呼ぶわけです。私だったら、「キモ」って思ってしまうかも。下の名前で呼ばれるって、親しい間柄になってからの話じゃないですか？　いきなり他人に「うさこさん」って呼ばれると、気持ち悪いなーって思いますもん。

　更に驚くのが、年下のクセに初対面からのため口。おーい。お前、何様だよって思います。どうしても言葉を切らなくちゃいけない人っていて、それは耳が遠い人。ぐだぐだと丁寧な言葉で説明してもちんぷんかんぷんになる方には、致し方なく、「これこれこうなんだけど、どう？」とか、「いいか？」とか端的に尋ねます。じゃないと伝わらないからです。

　書類はあっても、中身よくわかんねーって言う若い子が説明に来ることも多いし、苦情処理もお粗末。処理しきれないと、「迷惑なおきゃくさん」ってレッテルを貼られて、事業所からお断り――なんてことも日常茶飯事です。

　そんな業界です。民間企業なんてちょろいもんでしょう？　あっという間に懇切丁寧、サービス精神旺盛の事業所は、人気が高まります。けれど、介護保険って儲からない仕組みにされているんです。

　国は伸び率、事業所の増え方を逐一見ていて、法改正の度に、儲けていたり、事業所が増えているところの単価を減らしてきます。その反面、力を入れて普及させたいところには、手厚い加算をつけてくる。新規参入を促すのが狙いです。けど、それに便乗して調子に乗って増やすと、梯子を外されるのが国のいつものパターン。出る杭は打たれるが、介護保険の法改正。今まさに、それをやられているのは、サービス付き高齢者住宅のジャンルですけれども。

　だから、新規参入してきても。全国展開してみても。そう儲けられない仕組みになっているわけですよね。ところがね、次に目をつけてきたのは医療保険のジャンル。医療保険は、介護保険みたいな仕組みではないですから。やりようによっては無限大に儲けられそうな予感。そういう穴をねらっている事業所が増えているって話です。

　必要な人には必要なサービスを。それは当然のことです。制度っていうのはそういう理念を持って運用されているはずなんです。しかし、金儲けの前には、使う側の倫理観もへったくれもないって話ですね。こういうことをする人が増えると、国は手を加えないわけにはいかなくなるわけで。そうなると、本当に必要な人には手が届かなくなる。うーん。難しい問題だなと、思いながら始まった一週間です。

　そんなことしてるやついるんだー、って他人ごとではありません。みなさんの納めている税金が、私腹を肥やそうとしている輩に流れているんです。あーあ。おいらも少しちょうだいって冗談半分、本気半分で思います。