第197話
「お義母さんってレベル99になってます?」
レベル99になってないと転職出来ないからね。
「掘り師は採集職だけど。ピッケルを使った戦闘もできるからね。レベル99にはなってるよ」
採集職とは素材を採集する時にボーナスが発生するスキルを習得するジョブだ。
樵とか釣り師とか採掘師とか。
掘り師と採掘師の違いは掘り師は坑道を掘るったり何かを掘ること全てに補正があるジョブで採掘師は鉱石などの素材を採掘することのみに補正があるジョブだ。
その代わり掘り師が鉱石を採掘するより採掘師が鉱石を採掘した方が品質のいい物を採掘できる。
因みに採集職は生産職みたいに戦闘する時に火力をあげるようなスキルを覚えないジョブが殆どだけど。
掘り師や採掘師、樵みたいに戦闘時に攻撃力を上げるスキルを覚えるジョブも存在する。
「それにしても採掘師の方じゃなくて掘り師なんですね。それだと今ジョブを変えるのはまずいかも…」
掘り師の掘る坑道はスキルの補正のおかげでかなり頑丈で安全な坑道になる。
なので新規鉱脈が見つかった場合、非常に重要なジョブだったりするって設定だった気がする。
「あ〜アダマンタイト鉱脈」
「へえー、やっぱりアイアンリザードが現れた鉱脈は希少金属の鉱脈だったんだ。かなり深い場所だったし。普通の金属じゃないとは思ってたけど。掘り師は私だけじゃないし。私の弟子もいるから問題ないよ。それに新規坑道の作成なんて頻繁に行われることじゃないし、弟子に経験を積ませるために譲ってやらなきゃ」
「いや 、母さんは空間魔法使いになりたいだけでしょ?」
「誰だってそうでしょ?空間魔法使いになれるなるチャンスを断る人なんていないでしょ?」
「いやいや、冷静に考えてお母さん。ドワーフの魔力量じゃそう何度も転移出来ないし、遠くに転移することもできないよ?」
ドワーフは魔力が極端に少ない訳では無いけど。
多い訳でもない。
代わりに力が強かったり、装備を作ると鍛冶師の補正とは別に装備の性能を上昇させる種族効果もある。
つまりジュリアナさんはそんなドワーフが魔法使いになっても大して活躍することはできないと言ってるわけだ。
何回も転生して魔力をあげるって方法も有るけど、かなり時間がかかるし。
「確かにその通りだけど。指輪してもらえば問題ないでしょ?」
サテツが作ってるコバルトとミスリルで作った合金で作った装備品は今も増え続けている。
魔力量上昇とか魔法使い使用時魔力消費軽減
、空間魔法消費魔力軽減とか。
そう言う効果がついた装備もストックしてるし、それを装備してもらえばティーミルさんでも空間魔法をいい感じに使えるようになると思う。
「確かにそうだけど。それは身内だからってホイホイ渡していい物じゃないよ?」
確かにそうだけど。溜まっていく一方だし。
「まぁ、そんなホイホイ渡してるわけじゃないし。それにお義母さんが長距離転移できるようになればジュリアナさんも助かるでしょ?」
まぁ、空間魔法使いじゃ空間魔法はレベル5までしか上がらないから上位のジョブに進化しないと長距離転移はできないけど。
それも空間魔法使いがLv5より上の空間魔法を使うことでも転職条件を満たせるので、空間魔法使いに転職したあとレベル99まであげてくれればすぐに転職できるけどね。
じゃあ、貴族たちが空間魔法使いを雇っても長距離転移は出来ないと言う訳では無い。
ダンジョン産のアイテムに空間魔法使いしか使用できない2つ1組のテレポーターと言うアイテムがある。
空間魔法使いがいればこれを使って遠距離転移ができる。
と言っても手に入るのはかなり大変。
宝箱から手に入るアイテムではなくワープドラグーンと言う竜種を倒すと確率でドロップするアイテムで。
ワープドラグーンはそこまで強くないけど、ダメージを食らうと一定確率で転移を使って逃げるから倒すのに運要素が絡んでくる。
一撃で倒せれば運なんて関係ないけど。
竜種だしね。弱くても防御力がそこそこあって生命力も高いので一撃で倒すのは普通難しい。
ちなみにワープドラグーンよりもっと上位のワープドラゴンやら次元龍とかを倒せば空間魔法が使えなくても転移できるアイテムをドロップしたりもするけど。
この2体はワープドラグーンみたいに弱いけど耐久力は高いみたいなことはなく。
普通に強いのでこの世界の人達ではレガリアを持ち出さないと勝てないだろう。
ただの素材集めにレガリアを使うことは出来ないので実質無理と言うことだ。
俺の奥さん達なら勝てるかな?
シロナさんは勿論戦力に換算せずにだ。
シロナさんいたら勝てない魔物なんていないし。
「確かにお母さんになら気軽に転移を頼めるから、素材を取り寄せないで現地に買いに行ったりもしやすい」
1回その場所に行って貰う必要は有るけど、現地で買い物できるなら安く買えるだろうしね。
いや、ジュリアナさん的には安く買えるというより、自分の目でみて品質のいいものを選びたいってことかな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読んで頂きありがとうございます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます