エロゲー世界に転移したけど、魔法が使えることが楽しすぎるので恋愛とか考えずに最強を目指す。〜女性の誘惑には勝てなかったよ〜

第186話

「なんかアイアンリザードがでたらしいよ？それで俺に倒して欲しいんだって」

「あぁなるほど。普通は被害にあったとしても採掘作業をしている人ぐらいだけど。へパスとなると鉱山より街の方が魅力的にうつる可能性もあるね」

突然へパスに向かうことになった理由を説明してなかったので説明する。

理由は結構単純なんだけどね。

「と言っても今のところ鉱山が見つかってなかった山に篭ってるらしいからそこまで心配する必要はないと思うよ。へパスからしたら新しい鉱山が早く欲しいから手っ取り早くアイアンリザードを俺に倒して欲しいってのが本音だと思うよ」

「そうだろうね」

「まぁ今回発見した鉱脈を30年ぐらい俺たちが採掘する許可ぐらいはぶんどってやろうと思ってるけど」

当然タダ働きなんてするつもりは無い。

「それならアディルに紹介状を書いて貰うのが早かったんだけど。今いないからね。まぁ、私が行けばアポをとって数日中に領主と面会ぐらいはできるかな」

へパスの領主はアディルさんと同じ派閥の貴族だから、アディルさんの紹介状があればスムーズに言った可能性が高かったようだ。

それでも世界最高峰の錬金術師のジュリアナさんがいるし、俺もいるし当日突然あうのは無理でも数日中にあうぐらいは可能だろう。

元はと言えばへパス側の依頼で向かうわけだから、到着してすぐに会える可能性もあると思うけど。

領主自ら出迎えに来るかどうかは微妙だろうな。

と言うかそもそも、領主はアディルさんみたいに戦争に参戦している可能性が高いし、そもそも会えないのでは？

ってなると領主不在のためそう言う交渉はできかねますとか言われてバックレられるかも……

あ〜最悪。

もうタダ働き確定みたいなもんじゃない？

マジでやる気下がった。

とっととアイアンリザードぶっ倒してジュリアナさんのお母さんにご挨拶しに行こう。

今回はあくまでジュリアナさんのお母さんにご挨拶させていただくのがメイン。

アイアンリザードはオマケだオマケ。

これが終わったらみんなで半年ぐらいチュートリアルの森に籠るか…

そうすればこう言うことを頼まれることも無いわけだし。

その前に最低限浮遊大陸には行かないとな。

エレメンタルドラゴンに交渉を持ちかけて半年放置とかその後が怖すぎる。

「とりあえず。この薬をスタローン商会に届けて来るからその間にでかける準備しといて」

家をでてスタローン商会に向かった。

「オウルさん例のアレ完成したので持ってきましたよ」

お店の人にオウルさんに会えるか聞けばいいかなと思ってスタローン商会に行ったけど、オウルさんが店先で売り子をしていたので普通に話しかける。

リアウタン王国にあるスタローン商会の支店のまとめ役なんだよね？

なんで売り子してるの？

現場を経験するのが重要度的なアレか？

部下からしたらすごくやりずらいと思うけど。

まぁ、お貴族様相手もするだろうし。

オウルさんが接客出来ないってのはありえないけど。

「ヒロキ様。そんな物騒なものを持ってきたみたいな言い方しないでください。スノウワームを使ったただのお薬ですよね？従業員に勘違いされちゃうでしょ」

いや 、言っちゃダメでしょ？媚薬って充分物騒なお薬だと思うんですけど。

「とりあえず。中でお話しましょう。浮遊大陸のお話も有りますから」

エレメンタルドラゴンとの交渉がどうなってるか気になるし。アンブロシアなんてワードこんな店先でだせるわけないので、オウルさんとお店の中に入って行く。

「まずは媚薬を渡しておきますね」

「ありがとうございます。こちらが作成料です」

中身の確認をせずにストレージにしまう。

作成料な訳だしこれは全額ジュリアナさんいきだな。

「それでアンブロシアの件なのですが。エレメンタルドラゴン様が直接お話をしたいと言ってるようでして」

直接交渉させて貰えるわけか。

へパスに向かう必要がなければじゃあ今すぐ出発しようってなるんだけど。

「なるほど。つまり浮遊大陸に行けばエレメンタルドラゴンと直接交渉をさせて貰えると」

「そう言うわけです。それと私はそこまででもないですが。浮遊大陸にはエレメンタルドラゴン様ガチ勢も沢山いるので、浮遊大陸ではエレメンタルドラゴン様をちょっと強いドラゴン扱いするのは控えた方がよろしいかと」

信仰の対象らしいし。そう言う人もいるよないまぁ現地に合わせるのは当然だろうし。

浮遊大陸にいる間はエレメンタルドラゴン様と讃え姿勢をとることにしよう。

交渉ができなくなったら面倒だし。

「ご忠告ありがとうございます。あとこの後へパスに行かなきゃ行けなくなってしまって、浮遊大陸に向かうのが少し後になってしまうんですけど。大丈夫ですかね」

「あぁ、アイアンリザードの件ヒロキ様まで回って来てるんですね。承知致しました。浮遊大陸の方にはそう伝えさせて頂きます」

アイアンリザードがへパスの近くに現れたって話はもう広まってはいるんだな。

ってなると現地でアイアンリザード狙いの冒険者と衝突したりみたいなことも起こるかも？

まぁ、何度も言うけどメインはジュリアナさんのお母さんにご挨拶させていただくことだし。他の冒険者が倒すならそれはそれでいいんだけど。

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