エロゲー世界に転移したけど、魔法が使えることが楽しすぎるので恋愛とか考えずに最強を目指す。〜女性の誘惑には勝てなかったよ〜

第187話

「ちなみに冒険者が既にアイアンリザードを倒したとかないんですかね？その方が正直楽できて嬉しいんですけど…」

「難しいと思いますよ。ドワーフを多く住むへパスの近くでただの鉄鉱脈が発見されず残っているとは考えられませんし。今回アイアンリザードが発見した鉱脈はドワーフが調査をしていない深さに存在する希少金属の鉱脈だと思うので。冒険者だってそんなこと分かりきっています。希少金属を食べて強化したアイアンリザードと戦闘なんてしたくないから、その山に近づかないでしょう」

アイアンリザードは金属を食べることで強くなる。そして金属がレアであるほどその強化率は高い。

ただのアイアンリザードであれば鉄程度の強度なので普通の冒険者だって討伐することはできる。

「そう言うわけですか。どちらにせよアイアンリザードを倒すだけですし。俺には関係ない話ですね」

領主がいなければ交渉すら出来ない。

領主自身は故意に姿をくらませてるわけじゃないし。領主が悪いわけじゃ無いけどタイミングが悪い。

領主が帰ってくるまで新鉱脈での採掘禁止とか出来ればいいんだけど。そんなことできるかな？

できる出来ないじゃなくて、やらないといけないってやつだな。

なんかいい方法考えとこう。

埋め立てたるか。

それで領主との交渉が終わり次第元通りにすれば良い。

もし、オウルさんの言う通り希少金属鉱脈だった場合その間、へパスの鍛冶師達から文句言われるだろうけど知ったこっちゃない。

「なので私もこの後急いでへパスに飛んでいく予定です」

オウルさんは自前の翼で飛んで行けるもんな。

「なるほど。ではいつまでもお話をしてるのも悪いですね。こっちも準備をしないと行けないしそろそろ失礼しますね」

「そうですね。それではへパスでまた会いましょう。あっ旅に必要なものは全てスタローン商会で揃いますので良かったらそのまま

お買い物して言ってください」

確かにスタローン商会ならなんでも揃いそう。

と言ってもストレージに大抵のものは入ってるし、足りないものがあってもMP交換で交換できちゃうから買い物する必要は無いけど。

「ちなみにテントを自作できるような職人抱えてたりする？」

「テントですか？職人はそれなりの人数が所属していますから作れると思いますけど」

「じゃあ、俺の使ってる野営道具一式貸しますんで、スタローン商会で再現して売り出しませんか？」

アディルさんにいっぱいあげたからそこから再現して販売してくれればいいなと思ったけど。商会にも再現してもらった方が広まるのが早いかなと。

まぁ、1番単純なワンポールテントだから再現は簡単だろうし。コンパクト焚き火グリルとか椅子とかそっちを再現してもらおうかなって思ってるけど。

とりあえず。テントも何種類か渡してどれが再現できそうかとか見てもらおうか。

「まぁ今すぐ再現する必要はないので、時間がある時にゆっくり進めて貰う感じで」

そう言ってキャンプ用品を適当に渡してスタローン商会から離れる。

説明書もついてるし説明無しでもなんとかなるだろう？

「それで色々やらかして帰って来たと？」

「だって俺以外にもあのテントを用意出来るところを用意しないと、みんな俺のところに来ちゃうじゃん」

テントを仮設住宅として大量に渡しちゃったし。今回の戦争でも使ってるとしたら目立つだろうし。

俺の代わりにテントを販売してくれる場所が必要だと普通思ったんだよ。

定期的に俺がテントを納品するのでもいいけどそれならこっちの人が再現できた方がいいかなと思って再現できませんか？って聞いたけど。

「周りが騒がしくなるのは確かに面倒だね。だからと言ってなんでこのタイミング？」

「ふと思ったのが今だったから。因みにジュリアナさんのお母さんのお土産お酒とお酒の作り方が書いてある専門書どっちが良いと思う？」

なんかウイスキーの作り方って書いてある本が追加されてるんだよね。

これ、ウイスキーを飲みたい神が奉納してもらうためにMP交換に追加した気がする。

ドワーフにはちょうど良いお土産な気もするから文句は言わんけど。

「正直に言えば1番喜ぶのはどっちもだよ？」

知ってた。お酒詰め合わせじゃなくてウイスキーとウイスキーの作り方をお土産にするか。

ほかの酒も用意するとそれの作り方も知らないのかってなりそうだし。

ウイスキーだけでもいっぱい種類あるし。

ラノベのドワーフ大抵ウイスキー気に入るし。

ゲーム世界を元にしてるから見た目中世っぽくても料理とかは普通に現代レベルなのにお酒はそうでもないんだよね。

制作陣にお酒が好きな人がいなかったのかもしれない。

お土産もしっかり決まったし。今日は早めに寝て明日に備えよう。

アイギスで村とか街の上をとんでも騒ぎにならないようにくらいうちに出発するつもりだし。

そう言えばオウルさんは今日中に出発するって言ってたけど。出来たかな？

……無理だよな〜

今更ながら今思いついたからって適当にキャンプ用品押し付けたのはダメだったな。

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