第129話
「これが料理スキルを使った料理か…食べただけで疲れが吹き飛んでってるみたい」
今晩の肉じゃがには疲労回復の追加効果があるみたいだ。
この後は寝るだけだし。取得経験値上昇とかダメージUP(小)とか必要ないし、いい選択だと思う。
というか料理スキルでつけられる追加効果ってこんなに効くんだ。
「宿のご飯も美味しいけど、やっぱり和食の方が落ち着きますね〜」
「同じ日本人だし。材料を売ってあげようか?」
MP交換で交換したもので商売はするつもりないけど。日本人的には定期的に日本の家庭的な料理が食べたくなるだろう。
「私家庭科の成績が1なんで、貴重な食材を貰ってもダークマターになっちゃいます」
料理出来ない子なのね。それにしても料理でダークマターを作り出しちゃう子って実在するんだね。
「この世界がハーレムクエスト2も参考にしてれば、日本を含むアジア文化が発展した別大陸も存在したはずなんですけど…」
ハーレムクエスト2?そんなもの存在してなかったはずだけど?
あ〜でも2の制作中みたいな噂は流れてたかも。
「お兄ちゃんが製作者なんで色々教えて貰ってたんです。一ヶ月後には発売日が発表され
るはずです」
なんと言う。JKの妹にエロゲーのことを教える兄って中々業が深い。
そのおかげでこの世界で役立つ知識が手に入ったわけだし、結果ファインプレーだったけど。
それにしても2か〜遊びたかったな〜。
「で、実際この世界にはそう言った大陸は存在するの?」
こう言うのはシロナさん達に聞いてみるのが1番早い。
「アイギスちゃんの全速力で1ヶ月かかるぐらい遠くだけど実在するよアジア文化ごちゃ混ぜな大陸が」
遠いけど存在するんだな〜
すげぇ遠いから行くのはずっと後になりそうだけど。
「この大陸からその大陸まで途中で休憩できる孤島はないし、海は大型の魔物が多いから船で移動も命懸けだし。簡単には辿り着けない。今のヒロちゃんでもかなり苦労すると思うよ」
アイギスだって1ヶ月ずっと飛行を続けるなんて不可能だ。途中で休憩できるポイントが無いのなら、アイギスに乗って飛んでいくというのは現時点では不可能。
船で行くにもアイギスで1ヶ月かかる距離を航海するなんてどれだけ時間がかかるのか検討もつかない。
それに海に生息する魔物に船を壊されるのがオチだろう。
シロナさんが言ってた通り海に生息する魔物は巨大な種類が多い。
休憩用に巨大で頑丈な筏を作って普段はストレージに収納してアイギスに飛んでもらって、休憩するときだけ海に浮かべて筏の上で休憩って感じにすればなんとか?
まぁ、そこまでして行く必要はないかな〜。
だってMP交換で食材は手に入るし。
コレで米はその大陸に行かないと手に入らないとかだったら死ぬ気で目指してただろうけど。
興味がない訳では無いからいつか絶対行くけど。
それにしてもハルカちゃんのおかげで面白い話が聞けた。神様サイドは知っとかなきゃ後々大変なことになること以外こっちから聞かなきゃ教えてくれないからな。
まぁ、何でも教えて貰ってちゃつまらないから好都合だけど。
「そう言えばヒロキさんは今後の予定とか決まってるんですか?」
「浮遊大陸でも探そうかなって思ってるけど」
そんなバカでかいものが空にあるならすぐに見つかるんじゃないのって普通思うけど。
浮遊大陸には物体を不可視化することができるレガリアが安置される神殿がある。
そのせいで地上からでは浮遊大陸を見つけることは出来ない。
浮遊大陸と同じ高度かそれより高い高度からなら視認できるようになっている…はずだ。
それに浮遊大陸はずっと移動しているので案外見つけるのに苦労するんだ。
運が良ければすぐに見つかるんだけどね。
「浮遊大陸ですか〜空中拠点ってロマンですよね〜。私も、もっと高く飛べるようになったら探そうと思ってました」
ハルカちゃんは自分の羽ではまだ浮遊大陸のある高度まで飛べないらしい。
そこら辺も練習が必要なんだな〜
「それはそうとヒロキさん。浮遊大陸の浮いている高度は1万m前後。空気をどう確保するかとか考えてますか?」
空気の確保?
「ハーレムクエストならそんなの必要な勝手ですけど。ここはリアルですよ?酸素マスク必須だと思いますよ?」
確かに…そんなこと考えてなかった。
まぁ、魔法か妖術でどうにでもなるだろう。
浮遊大陸に行く前に風魔法をレベル10にしておこう。
行く前に気づけて良かった良かった。
「魔法か妖術でなんとかできるでしょたぶん」
「確かに…じゃあ残念ですけど。ヒロキさんを誘うのはまた今度ですね。残念だな〜チョコが手に入るダンジョンがあるってセラフィムから聞いたから是非一緒にって思ってたんですけど…」
「まぁ、どうにかなるだろうけど行き当たりばったりは危険だからね。浮遊大陸探しはしっかり実験してからにするよ。で、チョコが手に入るダンジョンだって?」
チョコならMP交換で交換することもできるけど。この世界でも手に入るなら欲しくなっちゃうよね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読んで頂きありがとうございます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます