少女が大魔法使いを継ぐまで
浅海
プロローグ
僕は真白。16歳。都内の私立中高一貫進学校の高校2年生。僕って言ってるけど、性別は女子。5歳の時に母が亡くなって、父方の祖母に育てられたけど、母のことが嫌いだった祖母は、僕が『私』と言うと、機嫌を損ねた。母にそっくりだからと言う理由で。それから自分のことを『僕』って言うようになった。
そう、あの謎生物を見てあの人に会うまでは…
ある日僕は、バスに乗っていた。土曜日の昼過ぎ。ほどほどの乗客。
うとうとしている僕の視界の端何かが横切った
(なんだろう…?)
そう思って、閉じかけていた目を開ける。
バスの天井を見上げると、そこには鳥の様なコウモリの様な…見たことか無い生物? が居た。
「は…? え…?」
驚いた。何あれ。
僕は周りを見回して見る。
でも、誰もあの生物? に気がついていない。…いや、見えていないの…?
もう一度、天井に視線を移すと、謎の生物と目があった。
その瞬間、周りが真っ白になった。
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