◇ 少女と一族は、今も闇を彷徨っている。
家の人間に聞けないなら、外から聞けばよいのだ。簡単な思いつきではあったものの、ザヌも呆れこそすれ反対もせず、案は意外とすんなりと通った。
両親には『大叔父と話したい』と駄々をこね、ザヌに言われるがまま大叔父宛てに手紙も書いた結果、『大叔父の家に二泊し、そのまま教会の皆に会ってから帰れば良い』と、双方納得しやって来たのだった。
本当なら、具合が悪そうなパルフェにもついでに療養目的で教会に連れて行くつもりだったのだが、動くのも辛そうな彼女を連れまわすことは叶わず、最低限の従者だけを連れてのお泊りとなった。
「立ち話もなんだ、部屋に荷物を置いてきなさい」
「はーいっ」
美味しいお菓子もあるぞ。と付け足された言葉にわくわくするファニーシュの背を、ザヌが鼻先で突く。
「……目的を忘れるでない」
「っは! そうだったわ!」
完全に、楽しいお泊りモードになっていたファニーシュは我に返り、案内された部屋で下ろした荷物の中から、こっそりと手記を取り出す。自宅書庫の奥の部屋から数冊抜き取った物だ。それを他の本に挟むようにして隠し持つ。
「お嬢様、お荷物でしたら私共が」
「い、いいえ! これはわたくしが持つわ! 大事な物ですもの!」
「そうですか……?」
やや挙動不審になりながら、ファニーシュはメイドの申し出を断り、一足先に大叔父が待つ部屋に滑り込む。
「大叔父様!」
「おお、早いな。慌てんでもお菓子は逃げないぞ」
「そうね! 知っているわ! 大叔父様に見せたいものがあるの!」
いそいそと持ち物を見せようとして、視線を寄せる使用人らの顔を見て止まる。使用人たちは、リャーナルド家の秘密の全てを知っているのだろうか? もし知らずにいたのなら、知りすぎたことでリャーナルド家と同じ宿命を背負うことになりはしないだろうか。
どうしようかと思っていると、ファニーシュの戸惑う視線に気づいたらしい大叔父は「こっちにおいで」とファニーシュを自分の隣の席に座らせると、使用人らに目配せをして部屋から下げた。
「皆に見せたくはない物なんだろう?」
「ありがとう!」
「さて、何かな。お勉強のしくじりかな?」
「まあ! もっと秘密の物よ!」
本を膝の上に置き、蓋のように被せていた絵本をテーブルの上に除けた。古い手記に、大叔父は最初不思議そうに首を傾げたが、ファニーシュが「本当はもっとたくさんあったのだけど」と溢すと、さっと表情を変えた。
「これは……」
「お父様の隠し物なの! 書庫の奥に、いーっぱいあったわ!」
恐る恐る大叔父は頁をめくり、殴り書きに近い文章に目を落とす。きっとファニーシュでは分からなかった古語や難しい言い回しも彼には理解できたのだろう、だんだんと表情が渋くなっていく。
「ね、大叔父様っ、聞きたい事があるのよ!」
「ファニーシュ。これは、外に持ち出しては……」
「知っているわ!」
元気いっぱいに、これから謎が一つか二つか解けるのを楽しみで満面の笑顔で続けた。
「パルフェも知っていたわ!」
大叔父は目を丸くして「では、何故」と力なく返事をした。
「聞きたいの! パルフェはどうして、神様と式を挙げるの?」
「! それも、どうして……」
「知っちゃったわ! 皆に内緒にされて、少し悲しいぐらいよ! でもね、それはいいの! ねえ、どうしてパルフェは神様の下に行ってしまうの?」
彼の視線が泳ぐ。「彼女は、美しい心を持っていて……」と決められた言葉を紡ごうとする大叔父の顔を覗き込み、ファニーシュはにこにこしながら首を振った。
「それは、そういう事になっている、ってことでしょう? わたくしは、どうしてパルフェが神様の下に行くと決めて、それが“罪滅ぼしになる”とあの子が思ったのかが知りたいわ!」
間が空いて、答えが貰えないのかと不安になってファニーシュは大叔父の顔をじっと見つめた。彼は、“罪滅ぼし”という言葉を聞いて、固まり、ゆっくりと息を吐きながら目を伏せた。
「……どうして、知ろうとしてしまうんだ」
「大叔父様?」
「そういう
ぶつぶつと独り言でごちて、大叔父はため息交じりに顔を上げた。
「知らない方が良い」
「子どもはそうあるほうが喜ばれるって、言われたことがあるわ!」
「っ!」
ギクリと肩を揺らす大叔父をあまり気にせず、ファニーシュは言いたいことを言う。
「わたくしは、パルフェには幸せになって欲しいの! だってあんなにも優しくて、綺麗で、自慢の妹なんですもの! なのに、神様と式を挙げるって自分から決めたって言うのに、パルフェったらちっとも楽しくなさそうなのよ!」
おかしいでしょう? と首を傾げ、ファニーシュは再度問いかけた。
「ねえ大叔父様っ、どうしてパルフェは神様と式を挙げるの?」
「それは、」
「そうしなければ、わたくしは何になってしまうの?」
リーヴィと父の会話では、ファニーシュが何か問題を抱えていて、それを押さえる為にパルフェが神様の下に行くようだった。そしてそれは、リャーナルド家が“清き一族”ではなくなってしまう事に繋がっている。父はそれを食い止めようとしているが、事情を知ったリーヴィは神に対して懐疑的になった。
何故? どうして?
答えが見つからない。説明されても、もしかしたら分からないかもしれない。十五歳なのに、八歳から見た目も中身も進まないファニーシュでは、理解できずに頭を抱えるだけかもしれない。それでも知りたかった。
そうすることで、ファニーシュも、パルフェも幸せになれる道が開かれると、そうザヌが言っていたから、それに縋っていた。
「……無知は罪だ」
ぽつりと、大叔父は呟いた。
「だが、知りすぎるのもまた、罪だ」
どうしてだと思う?
独り言みたいな調子で問いかけられて、ファニーシュは少し戸惑い、目を瞬かせながらも考えた。唸って、腕を組んで、しかめっ面になって、だけど答えは出てこない。
「分からないわ!」
答えてから、ザヌにヒントを出してもらえばよかったな、などと考えているファニーシュの顔を見て、大叔父はどこかほっとしたようだった。
「知っちゃ駄目なの?」
「そうじゃない。でも……まだ早いさ。ファニーシュがもう少し、大人になってからでいいんだ」
「それじゃ遅いわ!」
パルフェが神様の下に行った後で知ったところで、もはやファニーシュに出来ることは何もないではないか。ファニーシュは知りたいのに。大叔父は知っているのに。不満が募っていく。もやもやする。
ふくれっ面になるこちらを困ったように笑うばかりで、大叔父はそれ以上何も教えてはくれなかった。
***
春の月、十四日。今日はベル教会でお茶会をする日だ。朝から大叔父にまた質問を重ねたものの解答は無く、大叔父の家からそのまま教会を訪れた不機嫌なファニーシュを見て、神父は「おや」と首を傾げた。
「今日はご機嫌斜めですね、ファニーシュ」
「……こんにちは、神父様」
「はい、こんにちは」
習慣で挨拶をし、そのまま唇を尖らせて黙ってしまったファニーシュは、茶会場ではなく神父に聖堂へと連れていかれた。不機嫌なまま他の子たちと会って、何かあったら困ると思ったのだろう。
「貴方はシスターのお手伝いをしてきて頂戴」
ついてこようとしたメイドたちにそう命令し、ファニーシュは神父と二人で聖堂に入った。
長椅子の一つに座るよう促され、素直に従うと少し距離を取って彼は隣に着席した。
「何かありましたか?」
黙りこくって神父を見上げ、ファニーシュは迷いながら口を開いた。
「知らない事は罪だけど、知りすぎるのも罪だと大叔父様に言われたのよ……わたくしはただ、パルフェがどうして神様の下に行こうとしているのか、それが“罪滅ぼしになる”と思っているのか、知りたいだけなのに」
足をぶらぶらと揺らして愚痴を溢すと、神父は少し考え込んだ。彼には先月、『教会で預かられている子たちは、皆奇病患者なのか』とか『ファニーシュはどのような症状だったか』などを聞いていたので、なんとなくファニーシュが色々と身近なことを調べている事は察した様子だ。
とはいえ、神父はリャーナルド家の抱えている問題を推察はできても詳細は知らないだろうし、彼に聞けることと言えば……。
「ねえ神父様、パルフェが神様をあまり信じてはいなかったって、本当?」
ずっと気になっていたザヌの問いかけを口にする。神父は表情こそさほど変えなかったが、明確に視線は逸らした。
「……そうですね」
まさか肯定の言葉が出て来るとは思わず、ファニーシュは目を輝かせた。
「知っているのね、神父様!」
たった一日、疑問に対する答えが得られなかっただけなのに、乾いた大地に沸き水を見つけたみたいな気持ちになって、神父に詰め寄った。知れる。知ることが出来る。問いが解消される。
「どうして? パルフェはあんなに毎日、お祈りしているのに! 神様はいないと思っているの?」
「神の存在は知っているはずです。ただ……その神々を、“神様”だとは呼びたくない様子でした。祈ってはいましたが、我々のように遜るのではなく、抗議のような空気は何度か感じたことがあります」
わずかでも問いに答えが得られるのが嬉しくなって、ファニーシュは椅子に手をつき、どんどん前のめりになって神父に問いかけた。
「強く祈るのはやましいことがあるからだと言われたわ! パルフェはわたくしに何か思うところがあるの?」
「そこまでは、」
「何故、わたくしの奇病は治っていないのに、治ったことになっているの? どうしてパルフェが先にデビュタントを済ませたの?」
「……ファニーシュ?」
「何故? 皆わたくしに隠している事全て、話して頂戴よ! 知らなくちゃいけないの、わたくしは、」
じりじりと目の奥が焼けるように熱くなっていく。なのに瞬き一つ許されず、ファニーシュは問いかけ続けた。
何故、どうして。
答えが分かれば嬉しい。
答えが得られないのは気持ちが悪い。
知らなければ。どうして? 何故、ファニーシュは知らなくてはいけなかったのだったか。新たな問いに歓喜する。そう、また知識を得ることが出来る。楽しい。嬉しい。知りたい。
笑みが零れる。思わずファニーシュの両肩を掴んで揺さぶった神父が、はっとした様子で目を見開いた。
「ファニーシュ、貴方まさか、」
「──」
その時、それまで黙って事の成り行きを見ていたザヌが、
「悪魔と──っ」
前足で床を強く叩いた。
途端に、神父の顔色が一気に赤黒くなり、彼は息が出来ないのか喉を掻きむしるような動きをして、椅子から転がり落ちた。前に置かれた長椅子の背もたれで額を打ち、肩を床に叩きつけて尚、神父の口から嗚咽も呻きも漏れることは無かった。
「……神父様?」
しばらく彼の顔があった位置に微笑みかけていたファニーシュは、ゆっくりと視線を下げた。倒れ込み、ピクリとも動かなくなった神父の目や口から吐き出された赤い液体は、酒の匂いがした。
ワインの匂い、のような気がする。
「知らぬ顔をしておけば、見逃してやったというのに……」
「……ザヌ?」
思わず彼女を見やった。巨大な翼が生えた牝牛は、ステンドグラスの色とりどりの灯りを全て真っ黒な影にして佇み、じっと神父を見下ろしていた。
「何を……」
「神父様、そろそろお嬢様もこちらに──」
間が悪く、ファニーシュたちを茶会場に呼びに来たメイドが、周囲を窺うように視線を動かし、ファニーシュの足元に転がる彼を見つけ、息をのんだ。
***
「案ずるな。次にまた巻き戻った時、かの神父はピンピンしておろう」
「そういう問題かしら!?」
お茶会はお開きとなり、ファニーシュは大叔父の住む旧リャーナルド邸の客室でザヌにそう返した。
ファニーシュが悪魔と契約している。それを感じ取った神父を、ザヌは口封じの為に、血をワインに変えるという力で、神父の全身の血をワインに変えて殺してしまった。
また巻き戻りが起これば全て元通りになる、というザヌの言い分も分からなくはないが、こうもあっさりと人命を奪える存在なのだと突きつけられると、少々恐ろしくなってきた。
「でも、どうして気づかれてしまったのかしら? だって、貴方の姿は他の誰にも見えないのでしょう?」
「ああ。しかし……強力な悪魔との契約者は、言動に違和感が生じることが間々ある。わらわの契約者は、わらわの気に当てられて、知恵を取り込むことに躍起になる者が少なくない」
「そんなこと、本に書かれていたかしら? 読んだ覚えが無いわ!」
「否。……奴はおそらく、聞いていたのであろうな」
誰に? 首を傾げ、問いかけるだけでファニーシュは“答えが得られる喜び”に胸が躍って、親しい人が死んだばかりで悲しいはずなのに頬が綻んで仕方が無かった。
扉がノックされる。会話を中断せざるを得なくてがっかりしたファニーシュの前に現れたのは、大叔父だった。
「……」
普段の気さくな笑顔はどこへやら、彼は開けた扉の前で立ち尽くし、ベッドに腰かけるファニーシュを物憂げに、睨むように見つめている。
「昨日の違和感を、もっと信じるべきだったか……」
「大叔父様、」
立ち上がって駆け寄ろうとしたファニーシュを、大叔父は片手で制した。
「……そこにいるんだろ。俺は何も言うつもりはない」
ふ。と、ザヌが小さく噴き出し、目を細めた。
「賢い選択だ。そう。知っているのなら、正しき対処をすべきである。あの聖者は、聖者としては優秀であっただろうが、咄嗟の判断を誤った」
「ファニーシュ、昨日の質問の答えを教えてやる。だから、」
聞こえないザヌの声を遮るようにして、大叔父はファニーシュをどこかへ案内する素振りを見せながら、
「それが終わったら、何もせず帰ってくれ」
悔し気にただそれだけ言って、歩き出した。
***
案内されたのは大叔父の自室だった。戸棚を開いた大叔父が何か探るような動きをしたかと思うと、縦長の大きな絵画が物音を立てて動き、扉のように開いた。
「ここは?」
「……元々、この屋敷がリャーナルド本邸だった、その名残だ」
灯りを持って先んじて奥へと進んだ大叔父を追いかけると、そこは確かにファニーシュが家の書庫の奥で見た部屋とよく似た空間が広がっていた。本棚を歪ませるほど詰め込まれた大量の手記は、ファニーシュが見たものよりも更に古いのかインクも褪せて読むのが困難になっていた。
「悪魔の記録だわ! こんなにたくさんあって、本にすると数冊になってしまうのね!」
取捨選択した結果なのだろうが、折角これだけたくさん調べたのだから全部公表してしまえばいいのに、なんて考えてしまうファニーシュに、大叔父は複雑そうな表情を浮かべた。
「全てを公表するわけには行かないんだ……悪魔に興味本位で呼び出す者が出ても困るし、些細な拍子に神々が隠している真実が漏れてはリャーナルド家も終わっちまう」
「どうして?」
「……」
黙って、大叔父は書斎机の鍵がかかった引き出しを、取っ手部分に林檎が描かれた小さな鍵で開け、古い手記をファニーシュに差し出した。
「……それが全てだ」
「これは?」
「リャーナルド家にある、“清き一族”の役割の写しだ」
どうしてそんなものがここにあるのかと問えば、大叔父は「可愛い姪っ子が嫁ぐ家がどんなもんか、調べ過ぎて同じ宿命を背負っちまったのさ」と彼は渋い顔に無理矢理笑みを見せた。
「職も何もかも捨てさせられて、この屋敷の管理を建前に俺も清き一族の仲間入りってわけだ……」
そう言って項垂れた彼からそれ以上何も聞けそうになかったので、ファニーシュは受け取った手記をそろりと捲った。少しでも強く触ると崩れてしまいそうな頁には、つらつらと大叔父の文字で条項が書き連ねられていた。
【一つ、神を裏切る事なかれ。
一つ、その魂穢す事なかれ。
一つ、神への信仰を高める活動をせよ。……。】
文字を目で追い続ける。分かっていくのが楽しい。嬉しい。もはや自身の望む未来の為にだとか立派な建前は消え去って、目の前の欲が解消される悦びに、ファニーシュは浸っていた。
何故、リャーナルド家は神への信仰を強要されるのか。
【その魂穢れた時、神々は一族郎党に神罰を下す】
何故、神を信じぬパルフェが祈り続けたか。
【神々は肉体を欲して人に奇病をかける。故に、信仰治療が利くかは、神々の気まぐれである】
何故、パルフェに大天使の加護が与えられたか。
【神々は魂を欲して人に加護を与える。加護を受けた者は、成人後すみやかに神の下に向かわねばならない】
何故、聖女病は咎の証が浮かびやすいのか。
【咎の証とは、魂が穢れる行いをした者に対して、神々がつける印である】
【神の言葉を偽り、流布してはならない】
何故、ファニーシュの為にパルフェが神の下へ向かうとリーヴィが思ったのか。
【加護を受けた者が神の下へと向かう事で、一族の魂は浄化される】
何故それを、ファニーシュには隠したのか──。
【悪魔とは、魂が穢れたまま亡くなった人間から、反転して生まれる存在である。特に、奇病という神の力に触れた奇病患者は、強力な悪魔となり得る可能性が高い】
……何故、リャーナルド家の者はこれらを知り得たのか。
【これら全て、悪魔総裁ザヌより得た知識である】
「ああ、それで知っていたのね! ねえ、ザヌ!」
声に出したつもりはなかった言葉が、自然と口から零れていた。視線をやったザヌは、そっと目を伏せて「口にするなと言うたのに」と呟いた。
「……嗚呼っ、ファニーシュ……!」
大叔父が顔を上げ、こちらを見つめたかと思うと不意に大きな声をあげた。わなわなと唇を震わせ、ファニーシュの額を指さした。
何気なく擦る。それで何か分かるわけでもなかったが、ファニーシュは微笑んだ。きっと、咎の証が浮かんでいるのだろう。
「短き知得の旅であった」
残念そうに、しかしどこか懐かしげにザヌがぽつりと呟く声が、大叔父の嗚咽にまじって部屋に響いた。
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