あとがき
このシリーズもついに七作目。正直なところ、ツーリングに行くところも、起こす事件もタネ切れです。ツーリング先については、結局のところ前回の焼き直しと言うか、リサイクルの東北ツーリング。南奥州を舞台にしてみました。
なにより困ったのがコトリとユッキーがツーリング中に出会う事件です。どうにもこうにも出て来ません。この作品も遠野に行きますから、そこからの怪異譚というか、さらに羽黒山の山伏も出てくるものを書いていました。
ところがです。書いていてちっとも楽しくないし、面白くない。八割方書いたところで収拾がつかずにボツです。やはり七作も書くのに無理があったと痛感した次第です。しばらくツーリング日和はあきらめて別の話を構想していたぐらいです。
そこでふと思いついたのが音楽話。これは扱っていないはずです。正確にはユリとコウを出した時に少し触れていますが、ガッツリやらせてみようです。そこでまずやったのがユリのパワーアップ。というかセットで出てくるユリの母が使いやすいぐらいです。
後半部の歌手のモデルは名前からわかる人が多いかと思います。モロに引用すると著作権に引っかかるので、なんとなく似た歌詞にさせて頂いています。ドラマもあの当時の大ヒットドラマですから、見当はつくと思います。
最後のシーンも、とあるライブを下敷きにしています。手抜きの批判もあるかもしれませんが、先に絵が浮かんでますし、メロディーも流れていますからラクでした。基本的にハッピーエンドですが、お話の都合上、どうしても影を持たせざるを得なくなりました。
それなりに苦戦させられましたが、なんとか仕上がった感じです。次はどんな旅にするかですが、今のところ白紙です。関東に行けるフェリーもあるのですが、あんまりツーリングしたいところじゃないですからね。
ツーリング日和7 Yosyan @Yosyan
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