第56話
5ー4 竜の鱗ですか?
わたしたちは、話し合いの結果、とりあえず1等の賞金は、ジェイムズさん曰く庶民の夢、普通に憧れる金額である白金貨1枚とすることにした。
白金貨1枚は、金貨100枚の価値があり、金貨1枚は、銀貨100枚の価値が、銀貨1枚は、銅貨100まいの価値があった。
そして、ごく普通の職人さんの1ヶ月の給料は、金貨1枚程度らしい。
つまり、金貨1枚は、約20万円ぐらいと考えるなら銀貨1枚は、約2千円、銅貨1枚は、約20円ぐらいか?
となると、賞金はだいたい2千万円ぐらいになるかな。
1組一万枚のくじとして、10組売り出すとする。
1組にそれぞれ1等があるとして考えるなら必要経費を補ってしかも治療院の資金を集めるとなると全部で目標金額は3億円ぐらいになるな。
ということは、宝くじ1枚は3千円、銀貨1枚と銅貨50枚。
これならなんとかなるか?
しかも、最初からこれは、治療院のための寄付集めが目的だということを宣伝して売り出せば購入のハードルも下がってくるかも。
宝くじは、かまぼこの板ぐらいの板に組番号と数字を書き込んだものを2組用意して、2週間後には、治療院で抽選会をやることにする。
それまでは、領内のあちこちで宣伝する必要があるな。
板の準備と宝くじの周知に一週間かかるとしたら、売り出し期間は、一週間しかない。
クロイツの街にある冒険者ギルド、商業ギルド、工業ギルド、そして、農業ギルドすべてに協力を要請してそこでくじの販売もしてもらおう。
でも、ネックがあった。
どこの馬の骨ともしれないわたしが販売元では信頼性が薄いのだ。
これは、領主であるご主人様の名を借りる必要があった。
後、ただの夢のために3千円はきついので、くじを買った人には何かおまけをつけるのもありかもしれない。
わたしは、そっとルゥに相談してみた。
「何か、無料で大量に手に入って、しかも庶民にとって価値のあるものってないかな?」
ルゥは、少し考えてから答えた。
「黄金竜の鱗とかは?」
はい?
竜の鱗ですか?
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