第479話

 ヒスイがスノーウルフを倒してから辺りの血の臭いを嗅いだからか、続々とモンスターたちが襲撃して来る事になる。


 ヒスイの次にモンスターたちの相手をしたのはプルン。そのプルンが相手をするモンスターはアイスコンドルというモンスターだ。


 上空から氷魔法を使って攻撃をして来るアイスコンドルの群れだったが、プルンは結界魔法で空中に幾つもの足場を作り出し、その足場を使って弾かれる様に跳躍しながら空中のアイスコンドルの群れをアイテムボックスから取り出した剣を使って切り裂いて倒していく。


 アイスコンドルの次にハルトたちのところへと向かって来たのは、またスノーウルフの群れだったが、その中に一際大きなスノーウルフが居り、ナビィからの情報ではポーラーウルフというそうだ。


 高い氷属性耐性と強力な氷魔法を持つポーラーウルフの毛皮は、効果の高い寒冷耐性が装備アイテムにすると付く為、上手く倒せば高く毛皮が売れるという。


 そんなスノーウルフを率いるポーラーウルフとの相手をするコッコロだ。


 ハルトはコッコロにポーラーウルフの毛皮を傷付けない様にして倒す様に指示を出すと、大きな爆発は使えない事を残念に思った様子だったコッコロだが、気を取り直して小規模の卵爆弾でポーラーウルフを傷付けない様にスノーウルフたちを倒していく。


 そして最後に残ったポーラーウルフを逃さない様に卵爆弾で脅しながら、コッコロは接近戦でポーラーウルフの首を翼に魔力刃スキルで魔力の刃を纏わせて切り裂きポーラーウルフを倒すのだった。


 ポーラーウルフをアイテムボックスに収納する様に指示を出した頃に、次のモンスターが迫るのが見えた。


 ポーラーウルフが率いているスノーウルフの群れの次は、スノーラビットというウサギのモンスターで、三十匹以上は居るその集団を相手にするのはミルクだ。


 集団でピョンピョンとハルトたちに迫るスノーラビットだが、その攻撃方法は自身の身体を使った物理的な攻撃しかして来ない為、ミルクはスノーラビットが接近して来るのを待つ事にした。


 そうして接近して来たスノーラビットの群れを、ミルクは地面から土魔法で鋭く細い土の棘を一気に伸ばす事でスノーラビットの群れを一網打尽にしてしまう。


 スノーラビットの群れは全て頭部を突き刺されて死んでおり、綺麗に倒せたミルクを褒めながら、ハルトたちは死んでいるスノーラビットたちをアイテムボックスに仕舞い、追加のモンスターが来る前に移動して行く。


 だが、移動を開始してからすぐにハルトたちを狙うモンスターに襲われる事になる。


 今度のモンスターの群れはポーラーウルフが率いているスノーウルフの群れだ。


 けれど、この群れにはポーラーウルフが二匹居り、ポーラーウルフの数が多いからか、ポーラーウルフに率いられているスノーウルフの数が多くなっていた。


 四十匹近いスノーウルフの数に眉を顰めるが、ハルトはナビィと一緒にポーラーウルフ二匹とスノーウルフの集団の相手をして行った。


 世界樹の棒を振るうハルトとガイアドラゴンの素材と世界樹の素材を判断に使った斧を振るうナビィの二人の攻撃に、ポーラーウルフだねでなくスノーウルフも一撃で死んでいく。


 魔法を使わずに武器だけで身体強化したハルトとナビィにポーラーウルフ二匹とスノーウルフたちは、五分も経たないうちに全滅するのだった。


 そうして倒したのポーラーウルフとスノーウルフをアイテムボックスに全員で協力して収納すると、すぐにハルトたちは移動を開始する。


 それからもハルトたちは襲って来るモンスターを次から次へと倒してアイテムボックスに回収して進み、この日のうちにラマーリャ山脈の麓の草原から麓の樹氷の森にたどり着く事が出来た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る