第457話
「じゃあ行こうか。みんな。」
「行きましょう、ハルト!」
『うん!強くなったヒスイがボコボコにするんだ!!』
『ぼくは一刀両断にするよー!』
『私の新しい爆弾を試せますわぁ。』
『僕もやってやりますモー!』
全員が気合い充分な様だ。ハルトがボス部屋の門を開き、開いた百階層のボス部屋の門をハルトたちは潜って行った。
「誰が一番最初にガイアドラゴンに攻撃を与えられるのか競争だ!!」
ガイアドラゴンが魔法陣から現れる前に言うと、ハルトは魔法陣が現れた場所に向かって走り出した。
ハルトは走る際に踏み出す足に魔力を集中させる事で脚力を上昇させて移動する。一歩毎に高速で進むハルトの後ろをナビィが付いて行き、更にその後ろを走るのはミルクだ。
空中でコッコロが飛翔して空を羽ばたき、ヒスイとプルンはピョンピョンと高速で飛び跳ねる。
そうして魔法陣からガイアドラゴンが召喚される前に、ガイアドラゴンとの距離を半分に縮める。
「流石にガイアドラゴンが召喚される前に召喚用の魔法陣のところまでたどり着けないか!」
「ハルト、お先に失礼しますね!」
「あっ!」
ガイアドラゴンの召喚に足を緩めた瞬間に後ろからナビィが追い抜いてき、そんなナビィに追い縋る様に高速移動に戻るが、ナビィとの距離は縮まらない。
「グォォオオオオオオオオオオオオォォオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!」
そんな中で召喚されたガイアドラゴンが咆哮をあげる。ビリビリと咆哮で発生した衝撃波が先頭のナビィから順に受けるが、そのガイアドラゴンの咆哮の影響で足を止める者は誰もいない。
誰も止まらずに向かって来るハルトたちに向かって、ガイアドラゴンは地面から土属性魔法と木属性魔法の鉄の杭や状態異常を発生させる花粉をばら撒く花園、土の鎖や蔦や木の根を作り出して妨害しようとする。
ガイアドラゴンの魔法の数々を、ハルトは躱しながら自身の周りに斬撃を伴う風を纏う事で突破して行く。
そうしてガイアドラゴンの妨害を突破するのはハルトだけじゃない。
ナビィとプルンはそれぞれが複数の剣をアイテムボックスから取り出し、ナビィはスキル魔力腕を、プルンは大量の触手を使ってガイアドラゴンの魔法を切断して進み。
ヒスイは自身の周りに展開した魔法の数々で迎撃しながら跳ねて。
コッコロはガイアドラゴンの魔法が当たらない位置まで空を飛んで行き。
ミルクは前面に出た全ての障害物を破壊しながら進んで行った。
そうしてガイアドラゴンの妨害を乗り越えると、ガイアドラゴンが空中で生成した土属性魔法と木属性魔法の攻撃を行ないながら、ハルトたちへとブレス攻撃をする兆候が見えてきた。
その前にハルトたちは我先にガイアドラゴンへと攻撃を開始する。
『ヒスイの魔法が一番に当たったよ!!』
そして最初にガイアドラゴンへとダメージを与える一撃を与えたのはヒスイだった。
だが、ヒスイの魔法の直撃の後に続く様にハルトたちの攻撃が次々にガイアドラゴンに命中して行き、ガイアドラゴンは大きく仰け反る事になる。
ガイアドラゴンの身体にはハルトとヒスイとミルクの魔法により穴が開き、ナビィとプルンの攻撃で切り裂かれ、コッコロの爆発で鱗や甲殻が割れ事になった。
そうしてガイアドラゴンのブレス攻撃の妨害と同時にかなりのダメージを与える事に成功するなか、更に距離を詰めたハルトたちはガイアドラゴンにそれぞれの武器を使った攻撃を行ない始める。
ハルトが膨大な魔力を込めた世界樹の棒の一撃はガイアドラゴンの鱗を破壊し、その下の皮を肉と一緒に飛び散らせるのを皮切りにして、ナビィとプルンが振るう斬撃に身体中を切り裂かれ、ヒスイの触手の外側をガイアドラゴンの素材を使ったパーツで覆った鞭打が肉体を破壊し、コッコロの翼刃から発生した刃が切り裂き、ミルクの突撃の勢いを乗せた頭突きはダメージを与えながら巨大なガイアドラゴンを大きく後退させた。
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新しく作り直した作品があります
・怪異溢れる世界
以上の一作です
時間がある方は読んでくれると嬉しいです
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