唄の気持ち

私は小柳くんと随分親しそうな女の子と

小柳くんを上の窓から見ていた。


私は一旦教室から離れてきてしまった。

岡崎くんには申し訳ないけど私には

無理だ。

結局私は奏とは違う意地悪なやつなんだ。


それにしてもあの女の子は誰なんだろう。

どうして小柳くんはあそこにいたの

だろうか。

不思議でたまらない。

今すぐにでも会いたいがまだ私には怒っているかもしれないと思い私はそのまま

昇降口へと向かった。



俺 小柳響 は後悔している。

なぜってそれは俺が気になっていたことを質問してそれに歌が答えて終わったからだ。

結局 有井菜々子のことも聞けなかった。

痛恨のミス

俺は仕方なく昇降口に向かった。



次の日の朝 私 花風唄 は岡崎くんのことが気になっていた。

だから私は朝早く来て教室の様子を見た。

私は悶絶した。

なぜなら岡崎くんが作業ている姿があったからだ。

私は急いでドアを開けてノートを開いて

書いた。


いつからいたの?

「あっ花風さん....昨日からだよ」

そんな

「だって終わらなそうだったから」

そんな 私手伝えばよかった

「大丈夫

もうすぐ終わるから」


岡崎くんの目の下にはクマができていた。

夕飯も朝ごはんも食べていないだろう。

私は後悔でいっぱいで涙を流した。

きっと小柳くんなら岡崎くんのこと

手伝っていただろう。

私は少しでもと思い、残りの装飾を

手伝った。

朝、みんなが来た時 岡崎くんと私を見て

驚いていた。

でもみんな岡崎くんに

「花風に感謝しろよ」とか

「唄ちゃん優しいね」など私に対してのお礼だった。

私は 岡崎くんが 昨日からやってた

と言いたかったが勇気が出なかった。

朝のホームルーム3分前ドアが開き

小柳くんが入ってきた。

小柳くんは岡崎くんに「よく頑張ったな」

と言って席に座った。

みんな え? と言う顔で小柳くんを見た。

みんなの目線に小柳くんが気付いて

言った。


「なんだ お前ら知らないのかよ

昨日からずっと1人で装飾

作ってたんだぞ

だから俺が昨日とか夕飯持ってって

やったの」

「え....花風さんがずっと手伝ったんじゃ

ないの?」

「そんなわけねーだろ

俺見てねーぞ」


クラスの人の質問の小柳くんの返答に

みんなが戸惑った。


「花風さん嘘ついの?」

「そんな人とは思ってなかったぜ」


次々のみんなの言葉に息ができなく

なった。

本当は違うって言おうとしたのに私が

言えなかったのが悪いのかな。

そう思って私はそのまま動けなかった。


その日の放課後私の悪い噂はどんどん

広がり『ドレミ』も廃部が決定された。


私はこれからどうしたらいいんだろう。


音楽祭まであと6日

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