第2話

   

 私たち姉妹は、いつも一緒に行動している。

 歳が三つ離れているため中学も高校も入れ替わりであり、共通の友人は少ないけれど、両方を知る者には「仲が良過ぎる」と驚かれる。普通ならば、思春期くらいで自然に距離を置くようになるらしい。

 でも私たちの場合、それぞれに彼氏が出来る年頃になっても、姉妹の関係は変わらなかった。恋人と二人きりよりも姉妹の時間の方が大切であり、自然とデートも二組合同になってしまう。それを嫌がるような彼氏だったら長続きしないけれど、幸い倫太郎も智樹くんも、現状を受け入れてくれていた。

 私と倫太郎は、大学のサークル仲間。妹の夏帆と智樹くんは、高校は別々だが進学塾の夏期講習で知り合ったという。私たち姉妹がいなければ接点のなかった倫太郎と智樹くんであり、最初は気まずそうにしていたけれど、今では仲良さそうに見える。

 現在の四人の関係が、このままずっと続いてほしい。私たち姉妹は、いつもそう願っていた。

   

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