ドブと神様と星空
小説大好き女子
第1話 出会い
「や〜い!ドブ!こっちこいよ!!」幸介はニタニタと笑いながら僕に近づいてきた。
「や、やめてよ、、、、。」「ギャハハ!バカかおまえ!やめろって言われてやめれるわけね〜だろ。」幸介は僕が転校してきた時から僕のことを嫌っていた。
もちろん、幸介はクラスのリーダー的存在で、みんなから最も恐れられている人物だった。
ある日、僕が幸介にいじめられている子を助けた時から、幸介は次は僕に嫌がらせをするようになって、かれこれもう半年は続いている。
「あ〜あ。こいつもうボロボロになってる。弱すぎておもんねーや。」
周りの子たちはずっとゲラゲラ笑いながら僕のことを見ている。
それからもうしばらく僕のことをいじめあげると、もう飽きたかのように「帰ろーぜ。これ以上こいつ痛めつけたら、病院とかでめんどいことになりそーだから。」と幸介の親友、清太がが言った。
それにのって幸介たち一軍はさって行った。
「おかえり〜。あら、どうしたの?こんなに汚れて。」「えっと、珍しい虫がいたから、捕まえようと夢中になちゃって、、、。」「それにしてもすごく汚いわよ。虫取りだけでこんなに汚れるかしら?」
う、さすが大人、感が鋭い。「大丈夫だよ。ちょっと汚れてる道にも入ったから。まあズブズブで気持ち悪いのは事実だから、早くお風呂に入りたいんだけど。」僕は、ここを早く切り抜けたいがばかりに話題を変えた。
「あ!お風呂で思い出したんだけど、うちのお風呂が壊れちゃって、、、。」
「え!?」「まあ明日修理屋さんがきてくれるんだけど、今日だけ近くの銭湯に行こうと思ってるから。」はあ、せっかく家についたのに、また外に出ないといけないのか。「じゃあ、先にいってもいい?」「ええ、いいわよ。お母さん後30分はかかりそうだから。」
僕は準備をして外に出た。
一番近くにあるのは大竹銭湯。徒歩6分くらいで着く。そこの銭湯はあまりもおうかってる感じはしないけど、小さい頃よく行ってたから覚えてるんだ。
その時、びっくりするかとが起きた。
なんと、空から人が降ってきたんだ!
「え!?」僕は驚いて、思わず駆け出した。
「誰、、、?」その子は目がくりくりとした足はモデルのように長い、超美少女だった。僕はあまりの美しさについ見惚れてしまった。
「よ、っと!」彼女は体操選手のように華麗に技を決めて地面に着地した。
「助けてくれてありがと〜。私、ヒナ!君の名前は?」
いきなり見ず知らずの人に名前を聞かれて僕はつい戸惑ってしまった。
「え、えと、あ、あしど、ぶ、武隼です!あだ名はドブです!!」
「え〜!?ひっどいあだ名!君、もしや虐められてるな〜。」
ヒナはからかうようにして言った。なんか腹たつ!この人!
「えっと、この町の人ですか?」
「そんなわけないじゃん!こんな田舎に私みたいな美少女がいるわけないでしょ?今回は少し用があったからこの町に寄ったの。」
「えっ?この町に用事って、、、。なんですか?」
「君、あしどくんだよね。君に用があるんだ。」
ヒナはウインクをして僕に言った。
「僕に?」
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