第8話 期末テスト

ゲーセンの騒動から1ヶ月たった。期末テスト2週間前になり俺たちはすっかり勉強モードとなった。週末のシノギの手伝いはテストが終わるまでなしとなった。


〜渡瀬組、湊音・琢磨・優菜の部屋〜

湊音「琢磨、ここってどうやって解くんだっけ?」

琢磨「ん?ここはこの公式を当てはめていけば解けると思うぞ。」

湊音「サンキュー。」

ふと優菜さんと方を見てみると居眠りをしていた。しかも問題集は真っ白のまま………。

湊音「………。」スーウッ

  「ゆーうーなーさーん!!」

優菜「うわーー!」ビクッ

琢磨「何してたの?」

優菜「…………。べ、勉強?」

琢磨「へー?問題集真っ白なのに?」

優菜「うっ…。」

湊音「もしかしてだけど、優菜さん勉強できない?」

優菜「……。」コクッ

湊音「えーと?中間テストの結果は……。赤点3つ!?」

琢磨「おー…。なかなかヤバいね。」

優菜「勉強しようと机に向かっても気づいたら寝てることが多々あって…。」

湊音「それなら琢磨に聞けばすべて解決!こいつ勉強教えてるのメッチャ上手いから!」

琢磨「優菜さんのために頑張りますか。」

湊音「とういうことで、期末テストまで頑張るぞー!」


〜期末テスト当日〜

優菜「だ、大丈夫かな?」

湊音「大丈夫だよ。」

琢磨「この俺が教えたんだからもう完璧だよ。……ごめん言い過ぎた。まぁ、赤点回避は余裕だと思う。」

優菜「2人ともありがとう。」

琢磨「お礼はテスト終わってからでしょ。」

湊音「そうだよ。」


〜1週間後〜

俺たちはテストを終え、答案用紙も無事、手元に帰ってきた。

湊音「琢磨、何点だったー?」

琢磨「えーっと…。国語92点、数学100点、英語90点、歴史99点、科学95点かな。」

湊音「お前…。エグいな。」

琢磨「お前は?」

湊音「お前のあとに言いたくねぇ…。」

  「国語65点、数学54点、英語47点、歴史74点、科学55点」

琢磨「……。び、微妙な点数。」

湊音「失礼な!」

そうなやり取りをしていら優菜さんが深刻そうな顔でこちらに向かってきた。

湊音「ど、どうだった?」

優菜「………。全教科……赤点回避しました!」

湊音・琢磨「「おーー!」」

優菜「よかったー…。これでお父さんとお母さんにいい報告ができる!」


こうして期末テストを乗り切ることができた。これから、文化祭や修学旅行などのイベントが沢山あるから少し不安ではある。しかし!俺たちは優菜さんを守り切る!じゃないと殺されてしまうから!!


                     続く

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