女児庵

@aAAAAnn

女児庵

ここ、女児料理専門店である女児庵では、新鮮な女児をふんだんに使った創作料理を楽しめる。

めったに来れない人気店なのだが、たまたま予約を取れた同僚の誘いでやってきた。

店員に促されて席に着く。フルコースのディナーを注文した。

最初にやってきたのは、前菜の「胎児の素揚げ」。

犯されて妊娠した女児のお腹を切開して取り出した未熟児を、そのまま素揚げにして塩をふりかけたものだ。

骨は非常に柔らかく、そのままボリボリと食べることができる。

食感はコリコリしていて楽しいし、味も素材の味が効いていて非常に美味である。

続いてやってきたのは、メインディッシュの「子宮ソテー」だ。

新鮮な女児の子宮を豪快に鉄板に乗せて焼いたもので、女児のおりものソースをかけていただく。

肉厚な部分がとてもジューシーで、その奥からあふれ出す濃厚な女児エキスもまた絶品だった。

最後にやってきたデザートは、「クリトリスゼリー」。

女児のおしっこで作ったゼリーの中に、新鮮な女児から切り取ったクリトリスがなんと10個も入っている。

芳醇な香りと独特な食感を楽しめる逸品であった。

「ごちそうさまでした……」

満足げな表情を浮かべて店を後にする同僚。

俺は少しだけ物足りなさを感じていた。

もっと食べたい。もっと味わいたい。そんな欲求が高まっていたのだ。

そこで、思い切って店長さんに声をかけることにした。

「すみません……追加料金払いますんで、もう一皿お願いできますか?」

すると店長はニッコリ笑ってこう言った。

「かしこまりました。少々お待ちくださいね♪」………………

それからしばらく経って出てきた料理は、先ほどのメニューとはまた違ったものであった。

まず見た目が違う。赤黒い色をした何かの肉が、鉄製のバスタブの中でグツグツ煮えているのだ。

「こちらは当店の特製スープです。この中に新鮮な女児を入れてじっくりコトコト煮込んでありますよ」

なるほど。だから赤かったのか。納得した俺の前に、鍋の中の具材が運ばれてきた。

「どうぞ召し上がってみてくださいませ」

スプーンを使って中身を口に運ぶ。濃厚な旨味が口いっぱいに広がった。

これはいい……。すごくおいしいじゃないか。

何度も口にスープを運ぶ。手が止まらない。

「あれ……」

次第に、目の前の光景がぐにゃりと歪んだかと思うと、体の力が抜けていき、そのまま後ろへと転げ落ちてしまった。

そこで記憶は途絶えた……。

***

「ここは、どこだ……?」

目を覚ましてあたりを見回すと、そこは薄暗い部屋の中だった。壁には怪しげな拷問器具や拘束具などが飾られている。

俺は椅子に座っていた。両手両足を鎖で繋がれており、身動きが取れなかった。

そして何より奇妙なのが……

「体が縮んでいる……!?」

腕と足は細くなり、肩幅も狭くなり、出ていた腹もすっきりなくなっている。

それに、声が高くなったような気がする。

「どういう、ことだ……?」

「お目覚めのようだね」

声がした方向に振り向くと、そこにはあの店長がいた。

「食材になった気分はどうかね?」

「なんだと?俺は女児じゃない」

「それはどうかな?」

そういうと彼はおもむろに手鏡を取り出した。

「なっ……!」

そこに映っていたのは、俺の顔ではなく、紛れもなく幼い女の子の顔だった。

「どうしてこんなことに……」

「君にはこれから、新しい人生を歩んでもらうことになる。まあ、新たな人生という言い方は少し語弊があるかもしれないけどね」

「何を言っているんだ!早く元の姿に戻してくれ!!」

必死に訴えかけるが、彼の答えは非情なものでしかなかった。

「悪いけれど、それはできない相談だよ。君はもう今までの君ではないのだから」

「そ、そんな……」

絶望に打ちひしがれる俺。すると、突然視界が真っ暗になり、意識を失った……。………………

再び目を覚ますと、今度はどこかの部屋にいた。

手足を縛られた状態でベッドの上に寝かされている。

周りを見ると、様々な機器が置かれていた。

「ここは一体……?」

戸惑う俺のもとに、先ほどの男が現れた。手には巨大な出刃包丁が握られている。

「さて、それでは早速調理を始めようかな」

そう言って、男は包丁を振り上げた。

「待ってくれ!!話を聞いてくれ!!!」

慌てて叫ぶが、もちろん聞く耳など持たない。そのまま勢いよく下ろされた包丁は、俺の体を切り裂いていった。

「ぎゃああぁ!!!」

鮮血を撒き散らしながら悲鳴を上げる。あまりの激痛に気を失いそうになったが、すぐに次の痛みで目が覚める。

何度も何度も切り刻まれる感覚。その度に全身に強烈な電流が走ったかのような衝撃を感じ、俺は絶叫した。

「嫌だ!死にたくない!!」

泣きながら懇願するが、無慈悲にも作業は続けられていく。

やがて切り落とされた腕が床に転がった。切断面から吹き出した血液が、男の服を赤く染め上げる。

「ああ……」

もはや言葉を発することもできず、ただひたすら涙を流し続ける。

しかし、それでもなお、調理は終わらない。次は右足を切り落とし、さらに左足を切断し、ついにダルマ状態となった。

「うぅ……」

息も絶え絶えの状態で、なんとか言葉を絞り出す。

「どうして……こんなことをするんだ……?」

すると、彼はニヤリと笑みを浮かべて言った。

「そんなの、君が一番わかってるんじゃないか?」

そう言うと、男は傷口に塩をまぶし、さらに熱した油をかけてきた。

「熱いぃ!!!」

ジュワァッと音を立てて肉が焼け焦げる。凄まじい苦痛に悶絶する俺を見て、男は楽しそうな笑い声を上げた。

「アハハッ、いい反応だねぇ。もっと聞かせておくれよ」

「やめてくれぇ!!!」

その後も続く地獄の苦しみ。

いっそこのまま死んでしまいたいと思ったが、それも叶わず、ただただ弄ばれ続けた。

「名残惜しいが、そろそろフィニッシュだ」男がそう呟くと、今度は俺の頭にノコギリをかざしてきた。

「なんのつもりだ……?」

「今から君の脳味噌を取り出すんだよ」

「えっ……」

「心配はいらない。一瞬で楽になる」

「いや、ちょっと待っ……」

抵抗虚しく、頭部にノコギリの刃があてがわれる。

そして、そのまま力一杯押し込まれた。

「ああああああああっ!!!」

頭蓋骨がギリギリと削られていく音が聞こえる。同時に激しい頭痛に襲われた。

あまりの激痛に、もはや気を失うことすらままならない。

「やめて、やめて、やめて……」

俺は必死になって命乞いをした。だが、それが聞き届けられることはなかった。

「やだ、やだ、やだ……」

「これで終わりだ」

ブチィっと鈍い音が響き渡り、俺の頭の何かが切れる感じがした。それと同時に、俺の意識は闇へと沈んでいったのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

女児庵 @aAAAAnn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る