ねぎラーメン
仲仁へび(旧:離久)
第1話
お腹が空いた。
早く食べたい。
そう思った俺は目についたラーメン屋に、足早に入った。
俺は、そのお店で普通のシンプルなラーメンを注文した。
というかその店にはなぜか、ラーメン一つしかメニューがなかった。
変な店だな。
そう思ったが、この空腹が満たされるなら何でもいいとおもって、すぐに気にしなくなった。
やがて目の前にラーメンが運ばれてくる。
そのラーメンを見て、メニューにあった見本と違うじゃないかと思った。
このラーメンには、ないはずだった。
緑色の小さな食べ物。
ねぎが。
しかし、俺が頼んだラーメンには、ねぎがはいっていた。
なぜ、いったいなぜ。
混乱して、辺りをキョロキョロしてしまう。
近くの席の客が食っているラーメンには、ねぎは入っていない。
反対側の席の客が食っているラーメンにも、ない。
なら、俺に対する嫌がらせか?
ネギ農家にうまれて、ひょろ長い体格をしているからと。
今まで、散々馬鹿にされてきた。
もうこういうのは、うんざりだ。
俺は、ラーメンを食わずに店をでた。
両隣に座っている、もやしのように細い客とブタのように鼻の低い客が、こちらを不思議そうに見てきた。
もやしラーメンとか豚肉入りラーメンを出されて、容姿をからかわれているというのに。
よく食べられるものだ。
会計を済ませて出た俺は、店の入り口に貼ってある紙に気がついた。
個性派ラーメン店! あなたの見た目にあったラーメンをお出しします。
ぜひ、楽しんでください!!
ねぎラーメン 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
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