第39話

公正役場に行くと想像以上に人が多か


ったので順番を待った。


周りを見渡すと、私と奴のように離婚


するから取り決めを証書にしておく


人、その他家族関係だったり土地関係


も。トラブルの多い時代だから増えて


いるのだろう。


そうこうしているうちに、私と奴も呼


ばれた。


まずは予約は最短でいつ取れるのかと


聞いてみると、来月の平日微妙な時間


しかない。


すると奴は「この日で休みを取って。


この日で全て終わらせる。」と言って


きた。


「ああ、ついに終わる日が来るか。」


と思い少し落胆した。


でも離婚関係や証書関係はとにかく女


性と子供が有利だから、私が得するよ


うに作成しよう。担当の人には私の肩


を持たせるように仕向けよう。そう考


えている間に、日時予約が完了した。


そしてそれまでにやること、必要な書


類などを細かく聞いて役場を後にし


た。


私はその数時間後、担当の人に電話を


して泣きついた。私の得意な嘘泣きの


演技をして。そうしたら案の定担当の


人は味方になった。ざまみろ。ああ楽


しい。

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