第36話
「いい加減にしろ。もうこれ以上引き
延ばせない。今月も出張に行かなくて
はならない。来月の〇日までには届け
出を出して完了させる。来月の〇日〇
日と〇日には出しに行く。仕事を調整
して。」
と返ってきた。
本当に本気だな。
しょうがないから応じてやろう。
私は「〇日と〇日なら休みにできそ
う。職場にシフト出してみる。」
とだけ返した。そして職場に話して調
整をした。
それから公正証書の最終調整をして、
届け出を出しに行く日が決まった。
わざと間違えて書いてやろうと思った
が、それは奴に見破られるからやめ
た。
そしてついに提出しに行くと、書き間
違いなどの諸々不備が見つかった。
やった!延ばせる!
転勤後まで引っ張って離婚を諦めさせ
てやる!と思ったら、全て直して明日
再度行くと言い出した。
仕方ないから行くことにした。そして
翌日、訂正したものを提出しに行く
と、また不備が見つかった。
こんなに大変なら出さないで一緒に暮
せばいいのに。
でも奴はそうもいかなかった。
「いいから出すんだよ。」
こうとなったら聞かない。ああ、出す
しかないか。
そしてまた翌日出しに行くと、今度は
全て間違いなかった。
ということは、離婚成立。
成立は意外とあっさりしていた。
あとは公正証書を提出しに行かなくて
は、、
これも明日行くことにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます