第2話 父への思い
チコには父親が二人いる。
今世での父も今は霊界におられ、チコの還るべき階層に居る父、つまり、魂の父のお二方だ。これはチコに限った事ではない。
どちらの父も偉大で皆から尊敬されており、厳格だ。が、
見た感じの雰囲気はまるで真逆⁉️のお二方である。
どうもこんなに違い過ぎるのか、、、というレベルだ。
今世の父は仕事Only、仕事に対する情熱たるものは群を抜き、また持ち合わせた才能がビジネスの成功へと導いた。カリスマ性に富み、情が深く、正しく尊敬に値する社長である。。
「チコちゃんのお父さんは、男が惚れる男性だよ。」
あるベテラン社員が話した。
父は人の遣い方に於いては特に長けていた。父に育てられ、人としても成長を遂げた社員は多かった。
只、この社長気質はそのまま家庭にも反映される事がチコには辛かった。
尊敬に値する父に話しをする時は敬語を使い、いつも一種の緊張感が伴なう、、甘えたりする事など出来る空気感は無かった。
ザ・社長。家庭人の父は殆ど見たことがなかった。😆
父はどこでもどんな時も社長だった。
時折、熱く今まで辿った軌跡を語る父は豪快でカッコ良く、そんな父から
たまーに褒められると涙がでるくらい嬉しかった事を思いだす。😂
父子間の会話は少なかったが父の背中に多くのものを見せてもらった。
一方の魂の父、ビシュヌ神はそれはそれは物腰が柔らかく、チコがトロッととろけそうになるくらい、話し方が優しいお方だ。
今世で、そんな風に優しい語り口調で話された事がなかったチコはビシュヌ神と最初に話した感激は脳裏から離れることはないくらい、ある意味衝撃的な事だった。“父上が優しい! あーなんて嬉しいの😆
父上とお話しするのがこんなに楽しくワクワクするなんて…”
父上との会話に毎回心躍らされ、満たされるチコ、、
しかーし、父上の話しをよーく聞くと内容がなかなかにハードなのだ。
ビシュヌ神は軽快な音楽を聴いているかのように、本当にサラッとお話しされるので、チコもその調子でサラッと聴き流し、受け応えするのだが、応じた後々に、あーー😭父上、辛うございます、、、と言う事もしばしば。
父上の思うがまま、いとも簡単に乗せられる。
最近は多くを語る事はされないが、今世の平坦でない道のりを用意されたのも何かお考えがあっての事、チコは小さな頭でそう理解している。
そう、父上を信じようと。
このお二方の父、雄々しく、真の強さと優しさ、包容力、先見力、など多くのお力を兼ね備えていらっしゃり、チコは心から尊敬し誇りに思っている。
立派なお姿や行いを側で見させていただける事がどんなに貴重な事で有難い環境であるかと感謝している。
大好きな父上さま、成長が遅い事、未熟な事、手が掛かる娘ですが、もう少しだけ、お時間をください。
父上さまに認めて頂けるチコになりますので。
新たに誓いをたてるチコである。
有言実行、やるしかない、、、
頑張れ👍ー
自身にエールを。
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