チコの現世での思い

毘紐天 ちこ

第1話 目に見えない世界、因縁とは…

私の名はチコ。現在、この地球に人間としての学びの最中、子供2人を抱える母として、多忙な日々を送っている。


大学生になる娘リンカと高校生の息子ユウタはとにかく、手が掛かる。厳密に言えば赤ちゃんの頃からずっとそうだった。周りの友人の子供とは何かが違い、その事では本当に思い悩んできたものだ。

何が違うかですって??

うーん、一言では言い難いけど、普通の事が普通に処理出来ない、、

例えば、今ならこんな感じ。


私   「ユウタ、起きなさい、時間だから。」

ユウタ 「うっせいなー、起きるから早く部屋から出ていってくれ。」


暫くしても起きてこないので、再び起こしに行く私、部屋に入ろうとすると、、

ユウタ 「入んなよ、入ったら殴るからな…」

私   「じゃ、早く起きて御飯食べて用意しなさい!」

なんで、起こして殴られなあかんねん、、と心の中でぶつぶつ文句を言う母である。

何故母に対しそんなに偉そうなのか、、自分で起きればいいものを、、しかし、これで、まだ終わらない、、

やっと起きて、朝食を取る。

ご飯を食べた後もユウタはゆっくりまだ携帯を見ている。時間は刻々と過ぎてゆき、母は気が気では無くなる。

私   「早く用意して学校行きなさい!」

ユウタ 「今度話しかけたら、もう学校行かんからな…」

私   「はぁ❓」

こんな調子だ。何とか無事に高校を卒業させたい母、私に脅しをかけてくるかのようだ。


チコの実母や姉は私、チコが甘いからそうなる、、とずっと言われ続けてきた。その事ではかなり自信も無くしてしまったところがある。


夫は子育てにまるで関心がなく、子供は私が育てたと言っても過言ではない。


甘いと言われようが、只一つ自信を持って言える事は子供達には愛情を沢山与え、伝えてきたって事だ。


子育てって難しい…正解ってものがない、、私自身が大人になりきれていないんだもの、変わらず悪戦苦闘な毎日を過ごしている。


ところで、世間では因縁の認識はあるのだろうか。


私、チコは子育てが上手くいかないことはやはり、自分の至らなさだと思っていたのだが、もちろん、それも要因の一つではあるが、この因縁からの作用も関係している、というそんな見解があり得る事を世間の皆さまにも知って貰いたいと思っている。私自身、何故ウチは周りの家庭と事の運びが違うのかずっと疑問を抱きながらも答えが分からず悶々としていたからだ。

因縁やその作用を知る事でもしかしたら、悩みが軽くなった!という人が一人でも居てくれたらとても嬉しく思える。


私自身、因縁と聞いても、??  知らなかった、、、

辞書やネットで調べても詳しくは載っていない、、、


因縁の作用とは、、、


この事を教え頂いたのはシヴァ神様だった。。


因縁たちは時に人間に憑依し、より悪い状況になるように人の口から悪態を突いたり、支離滅裂な言動で現場を荒らしたり、周りに居る別の人間に飛び火させ、事を大きくしたりと、あらゆる手段を使い、私たち人間に悪さをしてくる。。

人間である私たちはまるで彼らの操り人形のようになる事があるのだ。


因縁が作用する事で、人が平静でいる事が耐えられないレベルにまでわざと引き上げたりする。そうなると状況はますます悪化していく。


更に、因縁は人の感情にも乗ってくることもある。普段以上にイライラしたり、感情の高ぶりが残る事が特徴としてあるようだ。

私の場合で例えると、怒りの感情がMAXに達し、その感情が数日も続いた。何故か感情が鎮まらなかった。鎮めようと試みても出来ない、普段の自分からはあまり考えられない事だ。

怒り続ける事が面倒になってくる、普段はそんな風だからだ。


残念な事に我が家は因縁の作用を度々受けているようだった。

上記のような子供を起こすと言った普通の会話にも関わらず、子どもが親に脅しをかけてきたり、子供がなかなか言う事が聞けなかったり、普通に普通の事が運ばない時は因縁からの作用が関係しているかもしれない…

もちろん、全てが因縁からという訳ではないけども。


リンカが赤ちゃんの頃、日中は一日中泣いてたりで本当に大変だった。 育児ノイローゼにならなかった自分を誉めてあげたいくらい、、とにかく、泣きに泣きまくった子で、私、チコは仕方なく、日中はずっとベビーカーで外に出て行った。というか、出て行かざるを得なかった。そのうち、行くあても無くなり、0歳時から入れる公文教室に通い始めた。。そこでは、先生が読み聞かせやフラッシュカードやドッツカードでリンカを刺激してくれた。公文教室に居る間は気が紛れるのか、泣く事はなかった。

こんなに泣く子だから、とても実母に預ける事も出来なかった。また、よく泣く子に対しての実母や姉の見解が厳しい事が当時の私には辛かった。

今思えば、リンカがずっと泣くにも理由があっての事だと思う。見えない作用があったかもしれない、、只、ニコニコして機嫌の良い赤ちゃんは「かわいいね、お利口さんだね。」と言われている事が妙に羨ましく思えた。

一度でいいからリンカにも言ってあげて欲しいと願った。


そんなリンカも中学生になると随分落ち着いた、、しかし、気はかなり強い、、子供達とは今でも口論になるとそれは酷い悪態になる。

エスカレートしまくる子どもに同じ土俵に乗らないように踏ん張る私、とかなりマジ対決している。


こんな場面になる事もまだ多数あるけど、今では“あっ、また変なのが乗っかってきたー“

と思える私になれている。

だから、こんな事で心痛めたり、思い悩む事ではない。

あくまでも、因縁の作用は単なる悪さでそれらに翻弄されるのは時間とエネルギーの無駄だ、という意識を持つようにしている。それでも、現実はかなりのエネルギーを奪われ、作用の後はグッタリしている。

しかしながら、この因縁のカラクリを知っていると、起きている状況に対して、俯瞰する自分を置いて、冷静に考え対応する事が出来るようになってくる。

訳がわからずではなく、きちんと訳があるのだ。。そのようになる訳が…


目に見えない世界があるから因縁たちも存在し、時に私達、人間に悪さをしてくる。

反対に高次元なエネルギーを持つ方たちもいらっしゃり、その方たちは私達に守護や導きを下さる。

因縁=悪といった単的なものではなく、因縁は只、闇としての役割を果たしているに過ぎないともシヴァ神様はお教え下さった。

光と闇のバランスが大事であると。


私たちの住む世界は想像を超えた目には見えない世界が確かに存在している摩訶不思議な世界であり、誰もが見えない世界と繋がっている。見える世界と見えない世界。この双方に人は守られている。












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