デート編

第49話大賢者とデート~メア編~

「さ、早く行きましょう旦那様」


「ちょ、引っ張るなって」


メアが手を繋ぎ俺を先導する。

今日の目的は戦闘ではない。

魔王討伐の感謝を込めてメア、御門先輩、アリス達とデートに行く事にした。

無論全員同時にではなく、バラバラに一人ずつ行く。

如何に好感度をロックしてるとはいえ、ハーレムは女性側にストレスが溜まるからな。



―高級ショッピング街



ここはバビロニア有数の高級ショッピング街だ。

元々あった魔法大国ユースティアはバビロニアに吸収されてもうないが、

元々あった施設や商店、住居なんかは当時のまま残っている。

無論そこにいた人間達(決戦時に犠牲になった人達を除く)もだ。

俺達がまず入ったのは宝石店、ドレスのショップ、そして高級レストランだ。

新しいアクセサリーや紅いドレスを身に着けたメアはウキウキしている。

一方俺は荷物持ちだ。


「もう旦那様ったら。そういうのは奴隷にでもやらせればいいのに」


「俺の国に奴隷はいないんだよ。他国から買う気も無論ない」


「相変わらずお優しいのね。まあそういう所に惚れたんだけど…」


そう言いつつ腕を組んでくるメア。

豊満な胸が俺の身体に当たっている。


「あの…あたってるんですけど」


「あててんのよ」


この後しばらく沈黙が続き、二人で俺の邸宅に帰った。

俺の部屋には誰もいない、つまり二人っきりである。


「今夜はお邪魔虫達もいないし、遠慮しないわよ旦那様♡」


「あ、ああ、よろしく頼む」


まだこういう事に慣れていない俺はメアに全てを任せる事にした。

そして…朝が来た。


「昨日は気持ちよかった…」


「おはよう、旦那様」


「!?」


布団をめくるとメアが下着姿で現れる。

メアは身体を密着させてうなる様に身体を動かす。


「これでデートは終わりだから最後の最後に気持ちいい事しましょ?」


「メ、メア…俺もう」


「我慢する必要なんてないのよ?一緒に気持ちよくなりましょ?」


ガバッ!


「あん♡」


俺はメアに思い切り抱き着き本能の赴くままに行動した。

やたら興奮してたせいか、その後の事は記憶に殆ど残っていない。

こうして俺達のデートは幕を閉じた。





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