第35話大賢者とセクシー路線

姉貴の提案でメアと御門先輩とアリスは競泳水着で動画撮影をしていた。

無論男である俺の出番はない。

メアの豊満な胸と御門先輩のスレンダーな腰つき、アリスの可憐さがより強調されている。

サイズの合わない水着に詰め込まれたメアの胸、きゅっと引き締まった先輩のお尻、清楚さが漂うアリスの胸、もうたまらん。

やる事も普通のゲーム実況やら踊ってみたやら歌ってみたやらと、

魔法を見せつける当初の目論見から変わっていった。


俺のコメントでのフォローも邪魔だからと不許可になり、

今俺は水着姿の恋人達を眺める事しかできなかった。


「うっそだろ?登録者数が100万!?」


「いやー不労所得で飲む酒は旨いわーヒック」


「でもこんな事して稼いだ金なんて…」


「綺麗事は言わないの!金は金よ!」


「金金金、人として恥ずかしくないのか?」


「うん、別にないわよ」


堂々と宣言する姉貴に驚く俺。

こうなれば物資の仕入れを急がねば…

後日ホームセンターや、業務用スーパーで必要な品々を確保すると、

俺は真っ先に家に帰りメア達に言った。


「もうこんな事する必要はない!姉貴も十分稼いだろ?」


「いや、仕事辞めちゃったから微妙に足りないのよねぇ~」


「え?」


「だから私も異世界に行くことにしたわ」


「えええええええええええええええ!?」


驚く俺とは裏腹に、既に冷静に荷造りをしていた姉であった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る