第18話大賢者と好感度

俺達は黒い聖女ユースティアをMP切れに追い込み捕虜にした。

魔法大国ユースティアの戦力はだだ下がりだろう。

何よりハーレムに美女が新たに追加されるのだ。

こんなに嬉しい事はないだろう。


「捕虜等にせずとっと処刑すべきだ!」


御門先輩が刀を抜く。


「可哀想だけど、MP回復されたら手に負えないわよ」


メアが魔導書を開く。


「みんなひどいよー。何か策があるんだよね、ジャック君」


アリスが涙ぐんで俺に抱き着いてくる。


「あーそれな。この人魔力回復力も凄いからこの国のMPタンクになって貰うわ」


俺の発言に黒聖女は目を丸くしている。

そしてキッと俺を睨みつけた。


「そんな屈辱を受ける位ならここで死んでやる!」


「まあまあそんな物騒な事言わないで~なっ?」


俺は半透明のボードを取り出すと注目した。

それは大賢者しか使えない禁断の魔術の一つ「好感度ボード」だった。

最初から使えって?俺もつい最近思い出したんだから仕方がない。

その名の通り、好感度を確認できたり操作できたりする。

しかも消費MPが少ないので手持ちの魔力石との相性もいい優れた魔術だ。

俺は好感度ボードを黒聖女に向けるとボードのつまみを4にした(最高で5)

すると…


「余でよければ力になろうぞ。それとハーレム入りも…」


と快くOKしてくれた。

そして今度は好感度ボードを学園勢に向ける。

残念な事にアリスは5でそれ以外の人達は1か2位だった。

メア達もまだ俺の力を利用したいが故について来ただけだったのだ。

3で仲の良い友達位だからなぁ…俺は女心の厳しさを感じた。

そして学園勢の好感度を恋人同然の4にまで全員調整した。

非道と思うなら勝手に思え。

俺はハーレムの為には手段を選ばないのだ。


同時に建国勢にもボードを向ける。

当然ただのビジネスパートナーの彼女らの好感度は1か2位だ。

俺は学園勢と同じくボードの設定を4に調整する。


しかしこのボードも万能ではない。

ロックがかかってて調整できない女性もいるし、男性には使えない。

だから魔法大国ユースティアの要人貴族全員俺の親友・恋人にする事はできない。


さて後は国を整備して国力を蓄えよう。

そしたら魔法大国ユースティアを内側から瓦解させていくのだ。

貴族や要人の嫁や王妃等重要なポストについてる女性は沢山いるからな。

でも年上すぎるのはアレだから設定は3位にしておこう。

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