夢日記

乱狂 麩羅怒(ランクル プラド)

第1話 7月21日 座談会

 今日見た夢。




 僕はお笑い芸人として活動している。結果も出ないので、辞めようか迷っている。僕は下宿のワンルームに芸人仲間四人を招き、笑わそうとするが、全くうまくいかない。失意の中、その芸人仲間四人が僕を笑わせてきて、僕は爆笑するが、結果的にぼくの部屋を散らかしたまま帰ったのでむかついた。


 その晩、眠るために部屋を灯りを消したが、うまく寝れないので、気分転換にベランダでタバコを吸う。ふと隣の部屋がベランダ越しに見えたので、見てみると、隣の住民が今まさに女の子を連れ込んで、セックスしようとしていた。面白半分で覗いていると、その女の子が明らかに未成年でだいたい10〜13歳ぐらいの東南アジア系の顔の作り。その子は売春をしている模様。通報しようか迷っていると、僕が覗いていることに二人は気づき、男が僕のところへやってきた。僕は恐怖するが、立場が有利であるように振る舞った。


 僕は通報はしないということを前提の上で(事を荒立てたくなかった)3人で話をした。そんな中、女の子に売春を止めるように説得すると、彼女は聞く耳を持たなかった。ぼくは興味を惹きつけようと、あと説教という意味合いで、自分の身の上話を始めた。


 自分の名前は〇〇で、その名前が気に入っている。5歳ぐらいまで、母親のことを気に入っていたが、そのあたりから、母親が鬱になり、次第に家の中が散らかったり、洗濯物が溜まったりして、家の中が汚くなっていった。その時の僕は何も思わなかったけど、心のどこかではそんな様子の母を嫌に思っていて、今思えば、母を助けてやればよかったと後悔している。そして、今住んでいる自分の部屋も散らかっているから、それを母からの遺伝のせいにしている瞬間がたびたびあり、そのことに気づいて自己嫌悪に陥ることがあると話したが、途中から女の子は話を聞いていなくて、男はどこかへ逃げ出していた。




 自分の部屋に戻ると、知り合いと見知らぬ人がゾロゾロと集まって座談会が行われた。それは宗教色の強いもので、周りの人間が座主から当てられた人から話していき、話し終えた人は次の人を指名するというもの。しかし、それは特定の内容を話すと、座主に消されるというもので、僕はその座談会に恐怖していた。

 僕の番が回ってきたので、最近あった話として、隣の部屋の男の買春の話をしようとした。丁度、セックスをはじめて、そこで僕が覗いていることに気づいたところまで話した。

 すると、思いの外みんなの反応が良かったので、ホッとしつつ、自分の感想を言おうとすると、突然、謎の恐怖に襲われる。先日は最近あった話とそれについての自分の感想を述べた4人は次の座談会にこなくなり、新たな4人のメンバーが補充されていることに気づいた。

 僕は感想を話した人間が座主に消されるということに勘づいて、感想を述べずに話を切り上げた。その時に大学時代の知り合いの女の子が座談会のメンバーにいることに気づいた。僕は久しぶりと話かけて、他愛もない話をするうちに、彼女がもしかしたら、消されるかもしれないと思い、逃げた方がいいとアドバイスを送りたいが、逆に、彼女が座主と繋がっていて僕が危険人物として密告され、消される可能性もあるし、しかし、繋がっていないのなら助けたいという気持ちで板挟みになる。そして座主の視線を気にしながら、その座談会が終わる。


 気づくと日付が変わって、再び夜になっていた。

 部屋を出ると、隣の部屋は他人によって片付けられていた。隣の男は引っ越しするのだろうかと考えていた。アパートを階下へ下っていくと、元の作りとは違って、大きなリビングになり、雑魚寝をする部屋になっていて、留学生やバックパッカーばかりになっていた。

 一階に下って外に出ると、昨日の座談会のメンバーが集まっていた。昨日の僕の知り合いもいて、まだ消されていないと安堵した。ぼくは昨日の隣の部屋の話の続きをしようと考えて、僕の部屋の隣の男がどこかへ消えてしまった話をしようと思い立ったところで、



 ここで目覚める。


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