第5話 初めてのオートキャンプ①

 ひとりっ子で全然アクティブな人生を送っていない私ですが、生まれて初めてキャンプをしました!


 しかし、今までそういった事をしてこなかったのでどんな用意をしていいのかもわからない。

 結局、一緒にキャンプに行った人に9割用意してもらいました。

 私が用意したものは、近所のショッピングモールで安くなっていたミニ燻製器とスモークチップくらいです。

 自分の欲望に正直な準備です。



 今回は家から車で1時間半位の太平洋と東京湾に挟まれた千葉県の自然豊かな場所でオートキャンプです。

 お天気も雲ひとつない青空で、チェックイン出来る13時少し前にキャンプ場に到着。

 管理人さんに話しかけると、もうチェックインして設営していいとの事で、早速設営スタートです!


 管理人さんが「結構キャンセルが出たから場所変えても良い」といってくれたので、最初に予約していた場所からスペースは狭くなるけど水辺が近く、なおかつ隣の宿泊施設の駐車場から離れたところへチェンジ。

 ちなみに、場所は管理人さんが割り振ってくれていたので受付に行って初めて知る感じでした。

 ……といっても予約も人任せでしたので、私は脇でふんふんとうなずくだけ……。


 さて。

 スペース内に車を停めて、さっそくテントの設営です。

 全くの未経験者なわたくし、テントを設営するのも人の動きと組み立て方の説明書を見ながら組み立ての邪魔にならないよう、そして少しでも役立てるように頑張ります。

 といってもポールを繋げて立てるときくらいしか出番はありませんでした。


 テントが無事に出来たら、今度はベッドの組み立てです。


 しかし、知識がある人と行くと違います。

 テントが出来たら……断熱です。

 床に断熱材とふかふかの敷布団のようなものを敷いてテント内を快適にしてくれました。


 ※調べたらグランドシートなるものもあるんですね。こちらはテントの下に設置して、テント内での寝心地の改善や、雨対策、テントを地面に直接設営しないことでテントの汚れを軽減する効果があるようです。


 断熱材を床や天井、側面にセットしたら今度こそベッドの組み立てです。

 今回はコットと空気ベッドを用意。コット2つあったけど、コットの組み立てが超絶固くて大変だったのです。



 2つベッドが出来てもテント内はまだ余裕があります。

(今回は3,4人用のテントです)

 そこに小さな椅子兼テーブルを置いて、その上に小さなサーキュレーター!そして蓄電池で電源の確保。

 サーキュレーターで風を送るだけですごく気持ちいい!テントやベッドを組み立てて汗だくの体に風があたると熱気をとってくれました。

 ここで、初心者キャンパーはミスを犯しました。

 のちに地獄の始まりとなるのです。



 大体の準備が整ったので、一休みして今度はご飯の準備にとりかかります。

 売店で薪を買って、ヨ●バシカメラで頼んだBBQ用コンロにセッt……薪が長すぎてBBQ用コンロに入らない!

 細めに割られたものが1本だけ入りましたが、あとはどうにもこうにも。


 完全に予想外です。

 ささくれをちびちび取ってみたり、段差と体重を利用して折ってみたりと悪戦苦闘。

 斧とかノコギリの類は持っていませんでした。

 途中、一緒に行った人がテントの設営で使ったトンカチ(テントの付属品でちょっと軽めのやつ)とマイナス?プラス?ドライバーで割ることを思いつき、私は着火剤代わりにトウモロコシのひげを投入してみたり←

 努力の甲斐あって、無事にBBQ用コンロも使うことが出来ました!


 おかげで飯ごうでご飯を炊け、道中の道の駅とスーパーで買った野菜、お肉を焼いて楽しいBBQの始まりです!


 私の希望で持っていったミニ燻製はガスコンロでじっくり燻製しました。

 やっぱりスーパーで買ったロッピーチーズと自宅で作ってきたゆで卵で楽しく燻製。

 表面が薄く皮が着いたかのような弾力と中の少しトロッとしたチーズ、くんたまも桜チップの香りがほんのり移り、あまりの美味しさにペロリと平らげてしまいました。

 スーパーで魚買っていれば魚も燻製にできたけど、お肉で結構お腹が膨れたので買わなくて良かったかも……。

 でも、次は魚も燻製にしたいと思います!

 本物の燻製は本当に美味しかったなぁ……換気扇最強にしたら自宅のコンロでも出来ないかな……大変なことになっちゃうかな……。


 初めての薪でのBBQは火の加減が難しく、お肉の片面を焦がしてしまったり、とうもろこしも一部炭と化してしまいました。

 それでも、キャンプ場だからか美味しく食べちゃいました。……ただの食いしん坊かしら。



 ご飯も美味しく炊けておこげも堪能し、満腹になった初心者キャンパー2人。



 いつの間にか蓄電池の充電がなくなり、サーキュレーターが動いていないことに気づきます。

 気温は30度を超えています。

 慌てて太陽光を使って充電するも、もう日は傾きつつあり十分な光が得られません。


 どうして我々は無人のテント内でサーキュレーターを回し続けたのか。

 どうして蓄電池を満タンの状態にしておかなかったのか。

 どうして太陽光発電でのんきにスマホを充電していたのか。


 今更そんな事を考えても仕方がないのですが、暑がり初心者キャンパーにはサーキュレーターが使えないということは一大事です。

 この蓄電池でサーキュレーターを動かすことはもちろん、スマホやノートPC、タブレットの充電など色々計画していたことが音を立てて崩れていきます。


 車からも充電できるのですが、今回は両隣に別のグループがキャンプをしており、エンジンをかけるのも悪い、ということでエンジンをかけないまま少しだけ蓄電池を充電しました。

 これもあまりやって、バッテリーがあがってエンジンがかからない……なんてことになったら大変です。

 ドキドキしながら5%→15%まで充電しました。


 こんな調子で初心者キャンパーは夜を越せるのか。




 長くなってしまったので、次に続きます。

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