第4話 女神のキャラがおかしすぎる

 神は〝彼″の日記を探していた。

 神の現在所有している日記は全部で4つ。その中には.........。


 あぁまただ。また離れていく。どうして?僕はただ良かれと思って行動してるだけなのに.......どうして?。

 ■■■■は■の力を持っている少年だった。

 彼の力にみんなは恐れ、いつしか彼はこう呼ばれた。死司悪魔(ネクロデーモン)と......彼は悲しんでいた。でも涙は出ない。

 愛する人さえこの力で傷つけた。それでも涙は出ない。

 彼は.......壊れた。

 (大丈夫。僕がいるさ。君は独りじゃない)

 それはどこまでも甘い声色で言う。

 あぁ......そうか........〝全部壊しちまえばいいんだ″。

 そこで彼の日記は終わっている。

 神は何故この日記を持ってるのかすら忘れてしまうほど........それはあるかないかもわからない程曖昧なものだった。

 しかし神は〝今の彼″を見て........笑ってしまう。

 これも〝彼の運命″。どうしてそうなったのかは分からない。だが........きっとそれはここではない別の未来だろう。

 なぜ、〝彼が別の力を持てた″のかも分からずに今は静かに〝彼を見守るだけだった″。


 女神クロノスは選択を迫られていた。

 〝彼″のために■を選ぶか......それとも見捨てるかを

 彼女は〝彼″を見て、自身のある記憶を思い出していた。

 

  それはまだ......〝彼女が女神になる前″の話。

 彼女はおしゃれが大好きな一人の少女だった。しかし彼女はいつしかある願いを少しずつ募らせてゆく。

 ある日、彼女は強くその願いを言葉にして言う。

「この時間が一生続けばいいのに」

 それは誰でも考えるようなもの、しかし彼女は他の人よりも時間に厳しい性格だったのもあり、彼女にそれが迫っていた。

 

 その言葉を言った瞬間。世界が変わったように光り輝く。

 光が収まって目を開けるとそこには羽の生えた名前も知らないそれがいた。

「いいでしょう。あなたは選ばれました。これからあなたは女神クロノスと名乗りなさい。否定はできませんよ」

 生前の名前はもう彼女の頭には残っていない。彼女はそのまま天使に連れられここ 楽園(エデン)に来た。

 

 そして去り際にそれが放った言葉が彼女を悩ませる。

 それは天使と言われるものだった。

 綺麗で眩しくて。私はすぐに魅了された。

 それは去り際こんなことを言う。

「もしも。あなたが権利を他の人に与えれば.......〝あなたは死にます″」


 使えない。あぁまたか.......俺は小学校のトラウマが流れ込んでくるのを感じた。

「.....ごめん一輝.......もうお前とはもう遊べない」

 あぁ........やめてくれ.......思い出させないでくれと俺は急いで黒い仮面を被る。

 それでようやく落ち着いた。

 そういえば使えない理由を聞いていなかったことに俺は気づき、精霊に理由を求めた。

「実は.......つい先ほどの行使で禁忌に触れてしまい......神々がその力を封じたんです」

 神か.......神にもおそらく何かしらの理由があるのだろうが.......俺はこの仮面のお陰で試練を突破できたという理由でこれを持っていたいと焦っていた。

 今から代わりの仮面を作るか......?無理だ。この仮面にしかそれは使えない。

 なら他の仮面は.....?今はそんな余裕がない。この仮面のことで頭がいっぱいいっぱいだった。

 

 神ゼウスは再び〝彼の日記″を読む。

 そして恐れていた。全能と言われた神ですら知らないものはある。

 この先の〝彼の未来が未知″だということ。そして〝あの力″がいつ現れるかが全く分からなかった。

 〝死の力″.........今回は誰に与えられるのじゃ........?

 

 〝死″。それは神ですら恐れるもの。

 女神クロノスは天使に言われた言葉を思い出し........決めた。

 彼女は女神になってから毎日が退屈だった。毎日24時間寝る必要もないから何も起こらないのに毎日時間の秩序を守るためにひたすら自身の時計を見るだけ。

 そんな生活に彼女は飽きていた。

 だから.......彼女は決めた。〝この子に権限を譲ろう″と。

 

 しばらく考えたが俺はもう成す術がないと分かり、手を地べたについて四つん這いになっていた。

 そこへクロノス様がやさしく肩をトントンと叩くから「なんですか?」とそのままの体制で言うと「仮面を外してこっちを向きなさい」というから仮面を外して顔を向けると抱き疲れて濃厚なキスをされt.........ってえぇええええええええええええええええええええええええ!?なんで!?てか仮面どこ行った!「おぉーなかなか大胆ですねぇ」と精霊を見ると黒の仮面が........いつの間に。

 急いで離して距離を置くと俺の顔が真っ赤になっていた。待って!めっちゃ恥ずかしいんだけどぉおと悶えていると。

「フフっ可愛い反応♡」

 この女神〇ッチなのか?〇女なのか?と頭を抱えているとクロノス様はガクリと膝を折り、そのまま倒れ、見ると徐々に体が透けていく。

「え.......?なんで薄く........?」

「あぁ.......あなたは見るの初めてよ......ね?.......私.......は........し........................ぬ.........の」

 と声がだんだん小さくなるのを感じてなんか息遣いもハァハァと荒い息をって違あああああう!!か細い息をするのだった。

「........精霊..........力を貸せ」

「........?何故でしょう?」

「いいから!早く!」

 精霊に声を荒げて言う。精霊は応えてくれた。

 俺はその時初めて別のことで頭がいっぱいになり......それを構築する。

 クロノス様を死なせたくないと思い今なら作れると感じ、それを構築する。

「付与の仮面(エンチャントマスク)!!不死!!」

 自然と言葉が出ていた。そして仮面の精霊はそれを聞き入れて仮面の形は変わる。

 俺は急いでそれを今にも消えそうなほど体が透けているクロノス様に着ける。

 

 夢を見ていた。いつかの夢を。私の夢は......なんだったっけ?デザイナー?そうだったけ?.......ってあれ?.......なんでそんなことを思い出して........?あぁなるほど........これが死ぬ前に見る走馬灯ってやつなのかな?.....でも......私はもうちょっと彼といたかったなぁ........昔の彼氏にそっくりなあの子.......と。

 目が覚めた。私はなぜか昔の姿になっていた。

 ゼウスと彼が何かを話しているけどまだ聞こえない。

「.........は..........か?」

「あぁ......ら.........ろぅ」

 少しずつ聞えてくる。

「ほれ、見てみろ。おぬしのお陰でクロノスが元の姿となって生きておる」

「・・・」寝てるふりをする。

「なにも変わっていない気がするんだが」

 起きて彼に近づく。

「何か言った?」

「........え?......なんで起きt」「問答無用!!」

「ぎゃああああああああああああああ!!ごめんなさいごめんなさい悪気なんて無いんです本当になにも変わってないから.......」

「そ こ は!!何かほめるとこでしょがぁああああ!!」

 と起きてそうそう近くにあるものをなんでも投げて暴れて.......私はこの時久方の「楽しい」を感じるのだった。


 あの後、クロノス様にあの仮面を着けて白い光に包まれた後、俺はなぜか意識を失った。

 再び目を覚ますと横にゼウスがいた。

「お?目が覚めたようじゃな?しかしびっくりしたわい。まさかクロノスがおぬしに権限を渡しても生きているとはのう」

「権限......?クロノス........っは!クロノス様!!」

 俺は周囲を見回してみるとゼウスと真逆の横にクロノス様がいた。

「ゼウス!!クロノス様は助かるのか?」

「あぁ今は寝てるだけだから大丈夫じゃろぅ」

「それよりもなぜわしだけ様はないんj」

「はあああああああよかったああああああ」

 とすかさずゼウスの言葉を遮る。「.....まあよい」

「ほれ、見てみろ。おぬしのお陰でクロノスが元の姿となって生きておる」

 クロノス様を見ると制服になっていて羽が無くなった以外どこも変わってない気がする。

「なにも変わってない気がするんだが」

 と以下略で今は.......。


「痛い痛い!ギブっ!ギブだって!クロノス様ぁ!!」

 とクロノス様にこっぴどくやられているのだった。

 

 

 

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